俺の愛しの人 (ページ2)

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「きょも…ここんとこ仕事忙しくて
なかなか時間取れなくてごめんね？」

俯いたまま首を横に振るきょも。
やっぱり表情はわからない。

「きょも？あの…さ、
きょものこと寂しくさせちゃってたから…お詫びに今日はきょもの大好きな物を食べさせてあげたいと思ってるんだけど…きょもは何が食べたい？」

俯いたままなにも答えない。

『…ん〜…今日は重症かな…？』

どうしたもんかと悩んでいたら…

大「…っ、グスっ」

なぜか突然きょもが泣き始めた。

「えっ！きょも？！どうしたの？！」

と慌ててきょもの頬を両手で包み、
顔をあげて帽子をとると…

顔の赤いきょもが大粒の涙を流しながら
俺の胸に顔を埋めて

大「うえっ、、じゅりっ、ごめっ…」

ガッサガサの声で泣きながら謝ってきた。

「えっ、、きょも熱くねっ？！」

どうやらここ最近の気温の変化で喉をやられて
熱を出したらしい。

大「うぅっ…、じゅり、の、たんじょうび、だしっ…
久しぶり、で、楽しみ、に、して、たのにっ…
じゅりっ、ごめ、ん…」

泣きながら俺の腕の中で必死で謝ってくるきょもがあまりにも儚く…

そして、あまりにも愛おしくて…
抱きしめている腕にもっと力を込めた。

「きょも？大丈夫だから。とりあえず横になろっか」

泣き続けて更に体温が上がってきたきょもを抱きかかえ、ベッドへ運んだ。