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彼との沈黙が大嫌いだった、今ももちろん嫌い。
「A」
『……。』
「待ってや」
『………。』
「怒っとる？」
いくら怒っても帰る家は一緒になった、疲れてしまう。
『勝手だよね。』
「え？」
『…良 規君は』
「なにが、」
『お姉ちゃんのことまだ好きなんでしょ？』
「今その話ちゃうやん」
『本当に私と結婚したいと思ってる？』
ホストクラブのあの時、久しぶりに彼から触れてきた。
彼は、良 規君は、姉の婚約者だった。
私の好きな人だった。
「…やめてや」
濁した答えを吐く彼は、嘘でもAと結婚したいよって言葉はくれない。
『お姉ちゃんにも同じことしてたんでしょ？』
「……」
『婚約者だからって好き勝手に、身辺調査して、何でも把握して、』
「…ちゃうよ」
『だから駆け落ちなんかされるんだよ！』
「……」
『私は、』
「…A」
『疲れた、色々、合わせてきて』
お姉ちゃんの代わり。
息が詰まりそうになるほど「婚約者」に縛られてる彼。
彼から好きって言葉を聞いたことがない。
『私のこと好きじゃない人とこれ以上は一緒にいれない。』
「………」
『お父さんに伝えるか、え？』
手で頬を触られて顔が近くにあった。
キスされる、そう思った時には遅くて、あまりの驚きに抵抗を忘れてしまっていた。
『何し…』
「A」
最悪な形の誓いのキスみたいで、気持ち悪いと思ってしまう。
『やめ、ん、て！』
逃げていくうちに、手首を掴まれる。
『っいい加減に』
「あてつけなんかな」
『…な、なに』
「普通に妬いた」
『は？』
「…そうゆう話やろ」
『は？』
「ほんまに好きやで。」
なにその顔。
なんでそんな顔できるの、演技？
やめてよ、いらないよ、今更好きなんていらない。
「A、」
『しゃべらないで』
「泣いてる、」
涙を瞳に閉じ込められない。
『遅いよ、もう』
「アイツん事？」
『なに、』
「思い出さんで」
深くなる口の中は、シャンパンの味と涙で甘かった。
ちょっと変えました、良 規パワーすごい。
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みみ(プロフ) - ぽこぴーさん» コメントありがとうございます！消してしまったすみません(；_；)どこかで短編集で出そうと思います！ちょっと内容変わっちゃうかもですが、絶対出します！ありがとうございます！！ (8月18日 20時) (
レス) id: b4f8d29230 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぴー(プロフ) - お話途中のものいくつか読ませてもらったんですが、全部続きが気になりすぎます、、！！ぜひ書いていただきたいです♡ (8月5日 16時) (レス) id: 2a3fd4e7ff (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - ぽやさん» コメントありがとうございます…！とても嬉しいです（泣）ありがとうございます、更新がんばります（泣） (2023年4月17日 1時) (レス) id: b4f8d29230 (このIDを非表示/違反報告)
ぽや - 初コメント失礼します！小島くんのお話が何がとは言いませんが刺さって抜けられません…（）更新楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2023年4月16日 20時) (レス) id: abd48ed021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみ | 作成日時：2022年12月12日 23時
