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名刺を渡されたあの日から、必ず公園を通って帰っていた。
寿退社する予定の会社からも嫌で逃げたくて、足早に公園に来ている気がする。
今日もいない。
「なーんか、探しもん？」
『え』
「この前ぶり」
金髪から黒髪に染めた彼が、手を振りながら目の前にいる。
『あ、』
「ん？」
『…貴方を探していました』
ずっと思っていた言葉が、簡単に声になっていた。
「俺も探しとった」
嘘でも同じ言葉を言われて嬉しかった。
「電話くれへんから、あれで終わったと思ったわ」
『え？』
「まぁ、あんな出会いやったけど、嬉しかったし？」
『あー……名刺、多分捨てられて』
ブランコに揺られながら、器用に話す彼。
「え？彼氏？やばい人？」
『……』
「その顔は、聞かんどく。」
『あの、名前教えてください。』
「え、俺？あ、そっか名刺ないんやったっけ？」
『はい』
「誠也、好きに呼んで」
また名刺を渡される。
「おねーさん、名前は？」
ブランコから降りて、少し距離が縮まる。
『…誠也さんは、このあとお店？』
「さんなしでええよ。」
『せ、誠也？』
「うん、……来たい？」
『え』
「来たいん？」
『………』
「ま、いきなりは、」
『…い、行きたいです！』
「…は？」
挑発してきたくせに、驚いた彼に、少し笑ってしまいそう。
『行きたい！』
「あのわかってるかもやけど、俺ホストや、」
『…営業でもなんでもしてください。』
「言うたな？」
『うん』
「ま、今日は見学な」
ホストクラブでもどこでも、まだ彼と一緒にいたいって気持ちが強かった。
。→←3. 嘘でもいいから愛して。(赤 s.s. 青 y.m)
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みみ(プロフ) - ぽこぴーさん» コメントありがとうございます！消してしまったすみません(；_；)どこかで短編集で出そうと思います！ちょっと内容変わっちゃうかもですが、絶対出します！ありがとうございます！！ (8月18日 20時) (
レス) id: b4f8d29230 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぴー(プロフ) - お話途中のものいくつか読ませてもらったんですが、全部続きが気になりすぎます、、！！ぜひ書いていただきたいです♡ (8月5日 16時) (レス) id: 2a3fd4e7ff (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - ぽやさん» コメントありがとうございます…！とても嬉しいです（泣）ありがとうございます、更新がんばります（泣） (2023年4月17日 1時) (レス) id: b4f8d29230 (このIDを非表示/違反報告)
ぽや - 初コメント失礼します！小島くんのお話が何がとは言いませんが刺さって抜けられません…（）更新楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2023年4月16日 20時) (レス) id: abd48ed021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみ | 作成日時：2022年12月12日 23時
