。 ページ18
.
華金。
仕事が終わったらいつも直帰する私は、珍しく居酒屋にいた。
「A飲んどる？」
『え！西 畑！久しぶりやん！』
「来るの珍しない？」
『ま、まーな…ハハ…』
とりあえずビールで乾杯。
チラリと斜め前を見ると小 島くん。
今日は末 澤が機転を利かせてなのか、同期会をすることになった、いわゆる飲み会。
末 澤なんで、小 島と話してへんねん。
LINEの通知音が鳴った。
末 澤を見るとジェスチャーで小 島くんを指している。
いや、話したいねんけど、小 島くん違う女の子と話しとるし。
隣には酔った正 門の相手でてんやわんや。
「A〜」
『もう、トイレ行くから！邪魔！どいて！』
私にもたれかかっている正 門をはがして脱出。
賑やかな場所は好きだけど、やっぱりどこか疲れてしまう。
『あ』
「え、A？」
『大 晴やんか』
まさかの大 晴とばったり居酒屋で会った。
「飲み会？」
『あ、うん、』
「参加とか珍しいやん笑」
『いいやんか、てかそっちも？』
「まぁな、ここ個室もあるから」
『…まさか合コン？』
「気になる？」
『別に、』
「……今日家くる？」
スーツ姿の大 晴に言われると、どこか癖にくるものがある。
じゃない、私は小 島くんの事を知りたいんやって。
あーー顔触らないで、近い、いいよって言っちゃいそう、お酒の匂いしてるし、絶対悪酔いのからかってる。
『今日は無、』
「あの、ちょっといいですか」
『え、小 島く』
無理の理を言う前に、気になってる小 島くんが偶然登場。
「…何やねん、自分」
「彼氏です。」
『こ、こじま、』
絡まれてるのかと思ったのか、間に入ってくれていた。
そのまま手を繋がれて、居酒屋を出るのか早足で歩かれる。
『あの、小 島くん！』
「………。」
『小 島く、早い！』
「いつも、あーやって誘いのっとるんですか？」
『え？』
目が合えば、合っちゃえば、私に対して真剣な瞳で。
「やったら俺でもええんやない？」
『こじ、』
眼鏡を外した小 島くんとの距離はもうなくて、唇に柔らかいものがあたっとってキスされてるって思えば、舌が。
…めっちゃもどかしいんやけど。
「…痛」
『ひゃめて、』
舌を噛んで、深くなる前で阻止。
「あ、俺、ごめんなさい、」
『……ええよ』
「え？」
『ワンナイト買ってやろうやないの！』
小 島くんの手を持って、私は近くのホテルに直行した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 590人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みみ(プロフ) - ぽこぴーさん» コメントありがとうございます！消してしまったすみません(；_；)どこかで短編集で出そうと思います！ちょっと内容変わっちゃうかもですが、絶対出します！ありがとうございます！！ (8月18日 20時) (
レス) id: b4f8d29230 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぴー(プロフ) - お話途中のものいくつか読ませてもらったんですが、全部続きが気になりすぎます、、！！ぜひ書いていただきたいです♡ (8月5日 16時) (レス) id: 2a3fd4e7ff (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - ぽやさん» コメントありがとうございます…！とても嬉しいです（泣）ありがとうございます、更新がんばります（泣） (2023年4月17日 1時) (レス) id: b4f8d29230 (このIDを非表示/違反報告)
ぽや - 初コメント失礼します！小島くんのお話が何がとは言いませんが刺さって抜けられません…（）更新楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2023年4月16日 20時) (レス) id: abd48ed021 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みみ | 作成日時：2022年12月12日 23時
