Memorial.+ﾟⅱ (ページ35)

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紫耀「……ねぇ」

勇太「ん？」

紫耀「知り合いの女の子の彼氏がさ、他の女性と腕組んで歩いてたり、怪しげな電話してたりしてたら…どう思う？」

勇太「うーん……確証はないけど、疑っちゃうよね」

紫耀「だよなぁ…」

勇太「でも、確実に “ 黒 ” って分かったわけじゃないんでしょ？」

紫耀「うん」

勇太「なら、不安にさせるような事言っちゃだめだよ」

紫耀「…分かってる」

分かってるけど……

“『とんでもないです！私にできることは全部、お手伝いしたかったので…』”

“『あ、おかえりなさい！』”

“『はい、遠出するのは初めてなので、今からワクワクしちゃって』”

“『ふふっ良かったぁ』”

“『あ…元々は旅行の予定だったんですけど、それがなくなっちゃって』”

“『少しでもお役に立てられてるなら嬉しいです』”

“『本当にありがとうございます！！』”

…あんなに心が優しくて素敵な子

ずっと笑って居て欲しいって

幸せで居て欲しいって思う子

今まで出会った事ないんだよ

……だからもし

Aちゃんを傷付けているんだとしたら

俺は……