Memorial.+ﾟⅱ (ページ18)

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私と同じ目線まで屈む平野さんの距離が

思った以上に近くてびっくりする

紫耀「これがいいの？」

『あっいや、可愛いなーとは思ったんですけど…これ、卓上のやつですよね。綾子さんが言ってたのってもっと大きいやつじゃ…』

紫耀「じゃあこれはAちゃんのね」

と言って、小さいサボテンをカゴに入れる平野さん

『え？…え！良いですよそんな！』

紫耀「今日付き合ってくれてるお礼」

『え、でも元はと言えば＿＿＿

紫耀「もー、こーゆー時は素直に受け取っときなさい」

ぽん、と私の頭に手を乗せて

顔を覗き込んでくる平野さん

目元しか見えてないのに、凄く優しい表情なのが分かる

『…っありがとう、ございます』

紫耀「宜しい。ほら、大きいの見に行こ？」

その後もお買い物は続き

結局、平野さんが選んだ３つの中から

私が選んだ物をお会計する平野さん

紫耀「 “ 荷物持ち ” って言ってたけど…さすがに多すぎだわ。あーちゃん人遣い荒っ」

『だから、私持ちますよ！って…』

紫耀「いーのいーの。Aちゃんはその子だけね」

『これ、私のサボテン…』