愛のすべて (ページ31)

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３１．ページ31

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side A

紫耀「失礼しまーす」

『はーい…って、平野くん。また来たの？』

紫耀「 “また” って(笑)…だって落ち着くんですもん」

『そう…予鈴鳴ったらちゃんと戻ってね？』

紫耀「分かってますよー」

ニコッと笑って、平野くんはソファに座る

…ここ最近、週２回ぐらいのペースで来てるなぁ

体調が悪いとか、怪我をしたとかじゃなくて

ただソファに座ってスマホを弄ったり

世間話をしたり、何か手伝ってくれたり……

まぁ、保健室は生徒の安心する場所でいたいから

…そこは良いのかな？

置いてあるぬいぐるみで遊ぶ平野くんを横目に

自分の仕事を進めていく

「失礼しま〜す！…あっ平野くんやっぱりここにいた！」

「最近ここにいるって、本当だったんだ！」

「ねぇねぇ、何で保健室にいるの？？」

ガラガラっと３人組の女の子達が入って来る

『みんな、どうし＿＿＿紫耀「ごめん。体調悪くて少し休んでるから…怪我とかじゃなかったら、戻ってもらっていい？」

扉に近付こうとすると、間に入る平野くん

……え、体調悪かったの？！