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カンカン照り、カラッとした空気。


「シルク…水…」
「お前大丈夫かよ」
「やっばい」


アスレチックからアスレチックへと進む道を歩きながらリュックからペットボトルを出して「こっちにしとけ」とスポーツドリンクを渡される。


この日照りでは日焼け止めのインナーを脱ぐのは危険だ。

ひんやりとするシートを首裏に当てて、私の荷物を持ちながらのモトキに背中を押され歩く。

私の後ろには同じく汗だくのダホちゃんがぺけと歩いている。


「次のアスレチックの方に休憩できそうなとこあるからそこまで頑張れ」


マサイが汗を拭いながら励ましてくれる。こくこく、と頷いて重くなっていく足を前へと出した。





「壁だ〜!?」
「結構たけーな」


ぺけがカメラを持って荷物を壁の向こう側に置いてみんなでそれを見る。


「俺落ちる自信しかないよ?」
「やば!とりあえず俺行くわ!」


シルクがニコニコしながら手と足を掛けて登っていく。


「あっつ!!金具があちい!」
「シルク見上げるのも眩しいね…」


手を日よけがわりにして登っていく様子を見る。さすが、シルク。登りきって「たけーー!!」と笑うのを見てモトキが続く。


「金具やば?!」
「あっついよな!」


モトキも登りきって二人がこちらへ戻ってくる。


「金具が熱いけど手も足も掛けやすいから大丈夫」
「…私行く」
「おーぽん。珍しい」
「もうね、はやく休みたい!」
「顔死んでるもんな?!」


シルクが笑ってぺけがカメラを寄せる。帽子を取って「よっしゃーっ」と意気込んで壁へと進む。


(「暑さにやられてるな」「壊れんの久々だから面白いよね」「ぽんあの高さ行けんの?」「もう分かってないんじゃない」)


手と足を掛けて登っていく。

「熱い!!やだ!!焼ける!!」
「お前どこに足かけてんだよ?!」
「体柔らかいな〜」
「あーやって干からびてるカエルいるよね」
「腕足りない!伸びない!」
「足をいっこ上に掛けろって!」


げらげら笑うメンバーを背に登りきって手を挙げてメンバーを見下ろす。


「たかーい!!」
「大丈夫かー?」
「余裕!」


手を振って答えるとマサイが手を挙げて壁へ向かって登り始める。


「手脚なっげえ!」
「くそあちーんだけど!!」
「マサイ頑張れ〜」
「おー」


登りきったマサイがカメラアピールして「手やばい」と笑って手のひらを広げる。赤くなったそれを見て二人で笑った。

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作者名:yuyu | 作成日時:2018年5月20日 3時

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