推しに迫られたときの対処法。【冨岡義勇】

捌 ページ8

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冨岡さんに迫られ続けてはや2週間ぐらいは経ったんじゃないだろうか



今までとの態度の差はなんなんだ？、と訝しげに思うが彼を見たところでフッとあの笑みを返されるだけなので私がしぬ。



今日は天気が良く気分がよかったので屋敷の掃除をしている、もちろん冨岡さん付きで。





『…どうかしましたか？』


なんやら冨岡さんが外をじーーっと見ていたので同じ方向を見てみるが特に何も無かった

彼は、あ、いや…と意味の無い言葉を並べてからつづけた


｢そろそろ桜も散り始めたなと思って｣

『はい』

｢綺麗だろうなと思って｣

『…はい』


何か言いたげな目でチラチラ目配せしてくるが生憎私はテレパシーは使えない


すると突然彼は私の肩をガシッと掴んだ



『おおおおう、大丈夫ですか？なんかおかしいですよ』

｢おかしくない｣



いやおかしいがな



｢つまり！花見に！行かないか！！｣

『………はな…み』

｢2人で｣

『2人で…』



ちなみに、私の顔色を伺うように目線を下げてくる彼が可愛い



『そんなの、もちろんです』

｢よし｣



そう答えると彼は満足そうに笑って肩から手を離し、それからここの掃除が終わったら行こうと提案した


なんだか彼の周りに既にお花が飛んでる気がする。私ここから花見できるわ。

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