推しに迫られたときの対処法。【冨岡義勇】

拾伍 ページ15

『と、富岡さん…卵がゆって食べれますよね？って寝てる？？』


お粥の鍋がのったお盆を持ちながら襖をスーッと開いて中を見ると暑いのか布団を腰元まで下げ襟元を緩めて脱力している彼がいた


お盆を近くにおいて彼の隣に座る


富岡が大人しいのをのここぞとばかり利用しまじまじと見つめていると余程暑いらしく所々汗ばんでいた


氷水用意して身体拭かなきゃだなぁ…えっ、身体？？

え私が拭くんだよね良いよね合法だよね？？




とりあえず、まだ食べれそうにもないのでお粥は放置して彼の身体を拭くためのものを用意した



『……失礼します』


氷水につけてしぼったタオルをにぎりしめながらおそるおそる彼の身体に手を伸ばす


ピト


とまずは刺激の少なそうなお顔周りから拭いていくと気持ち表情の苦しさが和らいでいくようだった



つ、つつつ、次は胸元！！！！！


スーーハーーと深呼吸で息を整える

なんか今くくっと富岡さんから聞こえたのは気のせいか？？え起きてんの？



疑いの目を向けつつもどうせ起きられたら余計やりにくいなと思いなおし渋々作業を再開する


右胸から手を入れるといきなりは冷たかったのかビクッと身体が反応した



……………え、えっろすぎませんか。エーロ放出ホルモンかなんかですか？



こっちがダラダラ汗かくわこんなもん
うわ緊張するどうしよう。まずこのつっこんだ手をどうしよう。いや拭けよ。ふくしかねえよ頑張れ私



続いて左胸に手を差し込む。

あかんびーちくさんがチラチラ顔をのぞかしてきよる破廉恥すぎる…


なんてドギマギしていたのもつかの間ちょっとずつ慣れてきたせいで好奇心が湧いてきてしまい
手をそのまま腰まで滑らそうとすると突然手首をパシッと握られた



｢………コラ、ちょっとは自粛しろスケベ｣

『スケッ…べじゃないですよとは言えない。』



ほらやっぱり起きて私の反応を楽しんでたな？




『そういう富岡さんも私見て興奮してたんじゃないですか？このむっつりスケベ』

｢その通りだと言えばどうする？｣

『えっ、あ、いやどうもしませんけどっ！！』



ああもう完全に大人の余裕だ
さっきまで転がって弱ってたくせに！！！



｢………A｣

『な、何ですか。』

｢あれ、作ってくれたんだろ。食べさせてくれないか？｣



その視線の先はお粥だった
くっそあの時から起きていやがったな

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