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卓也
「次が最後だ」
有輝
「最終対決はリレーだ！タスキを繋ぎ
最初にゴールしたチームにはなんと…
10万ポイントだ！」
ラウール
「え！！逆転優勝できるじゃん！」
川西
「今までのなんだったんだよ笑」
目黒
「おしっ！ｯｸﾞ」
向井
「まぁ、俺らが優勝やなｷﾘｯ」
大丈夫。
気合いだけはどこのチームにも負けてない
チームを信じて、今を楽しもう
深澤
「はいっ！」
與那城
「あいよ！」
ラウール
「いけーー！」
スタートダッシュがうまくいき
暫く私たちのチームが1位だったけど
途中、転んでしまい
3位まで順位を落としたまま
ついに最終コースを迎えた
レジェンドチームのアンカー
舘様が先にスタートして
その後ろを
ベテランチームのアンカー川西が追う
でも、私たちのチームはまだ出発できない
焦って後ろばかり見ていた時だった
必死に滑る目黒さんが顔をあげて私に叫ぶ
目黒
「前！前見とけ！」
A
「は、はい！！」
金城
「AGOーーー！！」
渡辺
「走れー！！いけー！」
目黒
「最後、頼んだぞ！
頑張ってこい！！」
ふわっとタスキがかけられると
聞こえてきたその言葉に
背中を押されたみたいに
体が勝手に進んだ
高校の必須科目だったスケートは
もう何年もやってなかったけど
久しぶりでも感覚は全然忘れてなくて
川西をなんとか抜いて
舘様の後ろに必死でくらいつく
もう少し、もう少しで、、
有輝
「ゴール！！！」
佐久間
「えええーー！どっちー？？」
金城
「ほぼ同時だったよね！？」
突っ込むようにしてリンクに倒れた私を
チームのみんなが引き上げてくれた
舘様と私、どちらが勝ったのか
全員が息を飲んで結果発表を待つ
有輝
「勝者は…僅差でA！！
ということで、
優勝は、、素晴らしい！逆転優勝！
見習いチーム！！！！」
渡辺
「マジでーーーーー！？」
ラウール
「ええええ！！やったー！！！！！！」
與那城
「惜しかったぁ〜舘さま〜」
ヒナ
「さすがだねA！！！」
A
「はぁ、、よかった、、」
目黒
「怖かった？(笑)」
A
「怖かった…、」
目黒
「ありがとう、
Aのおかげで優勝できたよ」
A
「みんなのおかげですよ！」
プレッシャーからは解放されたはずなのに
目黒さんとグータッチを交わすと
また心がドクドクと速さを増して
苦しくなる
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作者名：ASAHI | 作成日時：2021年5月4日 19時
