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---------- 向井 side ----------
向井
「Aちゃ〜ん！ヒナちゃ〜ん！
どこにおるんや〜！！」
鶴房
「おーい！いたら返事してくれー！」
ラウール
「どうしよう、、どうしよう、、」
宮舘
「落ち着いて、大丈夫だから、ね？」
祥生
「ヒナさん！？ヒナさん！！！」
宮舘
「いた！？」
ヒナ
「、みんな、、！」
向井
「なんや！この落とし穴みたいなところは！」
ラウール
「ここ、僕が落ちたところだ！！」
岩本
「引っ張るぞー！大丈夫？」
ヒナ
「だいじょうぶ、、」
鶴房
「おい、足！！」
ヒナちゃんの膝辺りは
衣装が赤く染まるほど血が滲んでいた
岩本
「大丈夫じゃないじゃん！」
ヒナ
「え、ちょっ、わ！！」
岩本
「ちゃんと掴まってて」
ヒナ
「はい、、、」
ひょいっとヒナちゃんを持ち上げると
お姫様抱っこをしたまま歩き出す照兄
向井
「照兄かっこえぇな〜！」
岩本
「やめろよ笑」
佐久間
「ひかる！！見つかった？？」
岩本
「うん」
佐久間
「よかった…
めめとAちゃんもさっき戻ったよ！
今、ロケバスで休んでる！」
向井
「ほんま！？よかった、」
Aちゃんが心配になって
誰よりも早くロケバスに向かってドアを開けると
(なんやこれ…)
肩を寄せ合って手を繋いだまま椅子で眠る二人
俺は何を見せられてるんや…
分かった、ドッキリやろ？？
どっかにカメラあるんやろ！
早くネタバラシしてや！嘘やって言ってや、、
目黒
「ん、、あれ、、康二？ヒナは？」
向井
「い、いま照兄が連れてくる！」
目黒
「そっか、よかった、A？起きて？」
なかなか目を覚まさないAちゃんを見る
めめの愛おしそうな目
そして、
Aちゃんの首元に照る文字で全てを悟った
(嘘、ではないんやな、)
唇を嚙み締めたまま
二人を見ないようして天を仰ぐ
向井
「もうそろ来るから、準備しとってな！」
目黒
「おう、さんきゅ！」
車のドアを閉めて
みんながいる方へと向かう間
ポケットにしまっていた物を取り出す
勝手に想像してた
これをつけた彼女はきっと綺麗で
きっと可愛いくて、似合ってるんやって
でも、それが見れたのに、見ることができたのに、
なんで俺、笑えてへんのやろ
彼女が笑っててくれるんやったらそれでいい
それでいいはずやんか
遅かったんやな、俺
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作者名：ASAHI | 作成日時：2021年5月4日 19時
