no1 【岩田剛典】 (ページ1)

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彼女の日常ページ1

ブー、ブー、ブー、

～♪～♪～♪♪～

アタマ痛い…

スマホのアラームを止めながら後悔の嵐。

あ－、昨夜は飲み過ぎたぁ、、、

完全に二日酔いだ....。

時計を確認するとベットでうなだれた。

・・・・・・・。

しばらく布団に突っ伏していたが、

ン？ヤバイ！！！

今日は朝からミーティングだった！！

大事な会議を思い出した私は、勢いよくベットから飛び起きると急いで準備を済ませて家を出た。

出勤時間ギリギリで到着すると、かがみながらそーっと会議室に入った。

「おい、、、。お前ギリギリで出勤なんていいご身分だな。」

ボソッと隣で囁いたのは亜嵐先輩。

白浜亜嵐27歳。私の３つ上で同じ企画部所属。部署内では一番仲のいい兄的存在。
綺麗な二重に筋の通った高い鼻、一見するとイケメンな風貌は完璧に近いと思う。
ただ、筋肉バカという所をのぞけばだけど…

「人数足りないっていうから、急遽合コン参加したらハズレもいいとこで芽衣と二次会抜けてクラブ行ったら…」

「まじかよ、ありえねー」

呆れた顔でこちらを見た亜嵐先輩は冷たい眼差しで言い放った。

二人でこそこそ話していると、会議室のドアが開いて岩田さんが颯爽と入って来た。

「おはよう、早速始めようか」

岩田剛典さん33歳。海外支社の勤務を経て去年戻って来たらしい。
この歳では前例のない、異例の速さで出世している。
仕事ができて、そして文句なしの社内一のイケメン。
高身長でスラっとした見た目に、綺麗な黒髪はセンターで分けられ完璧にセットされている。
いつもシュッとしてて、キレイにアイロン掛けされたスーツはシワ一つない。
非の打ち所がないって言葉はこの人の為にあるんじゃないかっていうくらいの完璧な人。

それにしても体調最悪だ、、。

「では、前年度の報告をさせていただきます。」

会は黙々と進んでいく。

ＰＣに向かい合っているが、頭に入らない。

調子にのって飲み過ぎた。今更ながら後悔の嵐だ。

ふと、ＰＣから目線を上げると岩田さんと一瞬目が合った。

無言でこちらを見ている。

え？

一瞬ドキっとしたが、何だかその目は据わってるというか、冷ややかな目をしていた。

私はサッと視線をＰＣに戻した。

やばい、グロッキー状態なのバれたかな…

なんて思ってたら会議は終了の時間となり、皆に続いて会議室を出て行く。

あー、やっと終わったぁー…。なんて思ってたら、

ガシッ

急に後ろから腕を掴まれた