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そのまま二人を連れて廊下を抜けると、次は脱衣所とお風呂場。
「ここは自由に入ってくれていいんですが、扉のこの札変更はお願いしますね」
使用中かそうでないか確認するために、ここはしっかりしてもらわなきゃいけないところだ、なんせ。
「もしかしてAさんも此処使う?」
「はい。 私は基本掃除をするので一番最後になると思いますけど」
「そっか。じゃあ気をつけなきゃね、色々と」
色々とはなんでしょう?
聞き返そうにも康二君と二人して使用方法を確認するために中へ入ってしまったから聞きそびれた。
「あとあちらがトイレで、ここから二階に上がればそれぞれのお部屋になります」
階段を登る時のギシッて音、夜に聞くとちょっと不気味。
「うわっ、あかん!これ夜上がるん怖ない!? なあ、ふっかさんトイレ行く時着いてきてや?」
「なんでだよ、男だろ一人で行け」
「ンなこと言うて、ふっかさんも怖かったら知らんでなー」
「お、俺は怖くねぇし」
後ろでまた漫才が始まった。
「大丈夫ですよ、上にもトイレあるんで」
「「あ、そうっすか」」
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階段を登れば廊下を挟んで左右に部屋が五部屋ずつあって、何処でも好きな場所をどうぞと言えば深澤さんは迷わず一番奥へ、康二くんは一部屋ずつ覗いて行き真ん中の部屋に決めたようだ。
「なんで真ん中なの?」
「ほらここからの景色綺麗やと思って」
窓から見える景色は此処が高台にあるお陰で木々の合間から街の風景がチラついている。
ちょうど木々は少し窪んでいるところだから見える景色なようで、住んで一ヶ月にもなるのに気づかなかったな。
「康二はカメラが趣味だから、そういうの細かいよー」
ドアに持たれていた深澤さんも景色を見ようと部屋の中へ踏み込んだ。
「おう、ほんと綺麗な。夕方とかあっちに日が沈むっしょ?」
「それ最高やん!」
今日は天気ええしええ写真撮るチャンス!とか意気込むのは良いが、窓を開けて下を覗けば引越し業者さん達がまだかまだかと待っている。
「とりあえずまずは荷物入れましょう」
その声を合図に引越し作業スタートだ。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - ふさん» ふ様が送って下さったリクエストだったんですね!ありがとうございました!とても楽しく書けました☆今の所恋愛要素無いので、ちょっとずつ甘さも入れていきたいですね!年下君達を頼りにする…なるほど!参考にさせてもらいます! (2020年10月27日 15時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - リクエストに応えて下さってありがとうございます♪めちゃくちゃ楽しかったです!年上姐さんだけど、年下君を尊敬するって感じで男らしさ大人らしさも多めだと嬉しいですね。年下君を頼りにする姉御って感じで。 (2020年10月27日 1時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - こちみあさん» リクエストありがとうございます!ババ抜き…面白そうですね(笑)確かにさくこじは分かりやすそうです!素直に態度に出しそうですよね?ネタに困っていたところですので、とても有難いです!ゆっくりになると思いますが書かせてもらいますね!! (2020年10月25日 0時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
こちみあ(プロフ) - リクエストしてもいいですか?みんなでババ抜きやるのどうでしょうか(笑)某番組を見ていて思い付きました。さくこじはすごい分かりやすそうだし、反対に阿部ラウは頭いいのでうまく駆け引きしたり…夜ご飯の後の余暇時間みたいな形でいかがですか?? (2020年10月23日 10時) (レス) id: af91ee454d (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ゆさん» お返事遅くなりすみません!気に入ってもらえたようで良かったです。めめさんの方を採用してて良かった!ありがとうございます。頑張ります(^^) (2020年10月23日 10時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年9月19日 15時