今日からアイドルのお世話をします！【雪】

秋の味覚 ページ40

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「よいしょ、あとちょっと…！」



誰だ！こんな高い棚の上に例の箱を置いたのは！？


掃除機をかけていた時にピンポーン！と宅配物が届き、それが親から送られてきた頼んでいた物で後で荷解きをしようとテーブルに置いておいたのに、掃除を終えて戻ったら何処にも無くて、

あれ？どこ？と見つけたのは、なんでか棚の上。


私の背では届かないそこに何故、誰が。




佐「なにやってるでやんすか？」

「うあっ！？」

佐「って、あぶねー。大丈夫？」



突然掛けられた声に驚いて台から足を踏み外し、だけど背後から佐久間君にがっしりと受け止めてもらえたおかげで怪我なくすんだ。


「ごめんね？」と、支えられたままの状態で見上げると、佐久間君にしては珍しく呆れ顔だ。



佐「なにしてたの？」



Aさんが慌てるって珍しいじゃんて。



「あれですよ、あれ」


棚の上の箱を見上げると「あれ取りたいの？」と。


だから頷いたんだけど、ごめんね。佐久間君、私は君の優しさを傷つけるかもしれないけど、きっとね、




佐「ぬぬぬぬぬっ！ 誰だコンニャロー！ンな高いとこに起きやがった奴出てこーい！！」



ほら佐久間君も届かない。




宮「佐久間叫んでどうしたの？」

向「珍しいやん」



佐久間君が声を荒らげるのを聞いた事がない私だったけど、いつも一緒にいるメンバーまでそう言うなら、本当に悔しかったんだろうな。

隅っこでイジイジしちゃってる。



「実は………」



もう一度説明すると、二人とも棚の上に視線をやって「高いな」とか「こりゃ佐久間君には無理やな」とか。

お願いだからあまり傷つけないであげて。



佐「あははは！ ンなこと言って、二人だって届かねえじゃん！」

宮「なぜだ！」

向「単純に背が足らん！ なあAさん、もっと大きい脚立ない？」



脚立ねえ。

庭の物置にならあるけど、と言いかけた時「めめー！！」と、佐久間君が良い人材を見つけてきた。



目「なんすか？」

佐「めめなら届くっしょ！？」

向「脚立取りに行くより、こっちのが早いな！」

目「え、これ？ あー、はい」



流石高身長。後ちょっと届かなかった二人と比べても余裕で届いて、あっさり箱をテーブルへ置いてくれた。




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