今日からアイドルのお世話をします！【雪】

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家を購入してリホームして色々手続きやらをして住めるようになるまでに半年が経った。



いい加減無けなしのお金もなくなるぞ、いよいよ大変だって時にある会社から連絡をもらった。




「え、ジャニーズ事務所ですか？」



一度携帯を耳から離した。


ジャニーズ事務所って、あの？




「＿＿＿＿あのっ！」

「っあ、はい！？」



考えてたら大きめの声が響いて、慌てて携帯を耳にあてれば「入居者募集してますよね？」と、確認された。


確かにしてる。

三ヶ月程前から入居者募集を初めてはいたけど、都心を離れてる上にちょっと木々に囲まれたこの洋館風の屋敷のせいか、連絡は一切来なかった。

だから焦ってたのよ。

このまま入居者が居ないと、私の収入ゼロなんだから！！




「あの、」

「あ！すみませんっ。はい、募集しておりますが」

「全部屋まだ空いてる状況でしょうか？」

「はい！余って…空いてます」

「そうですか。＿＿＿＿では、明日の午後其方に一度お伺いさせて頂いても宜しいでしょうか？」

「明日、ですね！ はい、大丈夫です」

「ありがとうございます。では明日の午後１３にお伺いさせて頂きます」





プープープー、と途切れた通話。



はて？ ジャニーズ事務所の人が来るの？

なんで？


この時私は後にとんでもない事になるなんて思ってもみなかった。







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拝啓、お母さん。


ただいまあなたの娘は現実が受けとめられず、何故か玄関口で正座を余儀なくされております。


どうか助けてください。






「あの、大丈夫ですか？」

「＿＿いえ、あの、ちょっとこれ、腰抜けてますね」

「はは、驚かせてすみません。手、貸しましょうか」

「す、すみませんっ」



なんともスマートで華麗に手を差し出してにっこりと微笑む男性、彼は数年前にアイドルを引退されたはずの滝沢秀明さんだ。







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