今日からアイドルのお世話をします！【雪】

ゆり組ってなんですか？ ページ9

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うーん、これはどうしたものか。


シェアハウス的に暮らすのが目的でリホームしたから、この家のリビングはかなり広くゆとりを取った作りになっている。


のだが、引っ越してきた四人の荷物が片付けても片付けてもまた新たに"こんにちは〜"とやって来るもんだから、リビングは一向に片付かない。




「アイドルって忙しいんだなー」



先日佐久間さんから聞いたのは彼ら含めこれからやって来る人達も"Snow Man"という今年デビューしたばかりのアイドルなのだとか。


今年ね、子供はね色々ありましたから私。

テレビなんて観てる心の余裕なんて正直なくて、この家を買ってからはテレビも売ってしまったから情報も入って来なくて、だから彼等のこと本当に知らなかったの。




ごめんなさい。でもどうやら、すごい人気上昇中のアイドルグループらしい。



今ソファーに座りながら視線を移したの膝の上にあるアイドル雑誌最新号。


買い物に行ったついでに寄った本屋で、ばっちり四人が表紙になっているやつを購入しておいた。


おお、こうして見るとアイドルだ。







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「御免ください！」




ん？ あれ？ また荷物かな。

今日は何か届くって聞いていたっけ？



はーい。と急いで玄関に向かうと、そこに立っていたのは大きめの帽子を被ってサングラス取って辺りをキョロキョロしている男性が居て、


あ、彼は確か＿＿＿＿＿





「あ、どうも。僕、宮舘涼太と申します」

「ですよね！ Snow Manさん！ あれ？ 今日は引っ越してくる日でしたっけ？」

「いえ、予定は今日ではなかったんですけど様子を見に」

「ああそうなんですか。どうぞ、お茶をお出ししますので」

「ありがとう。お邪魔します」

「うふふ」


カツンと踵を此方に向けて靴を脱ぎ並べられたスリッパに足を通して首を傾げる、確か"舘様"！



「なにか？」

「これからは"ただいま"でお願いしますね」



お邪魔しますはお客さまだもんね。

彼はこれから此処に住むのだから。


背中を向けてリビングに向かうと、足音が着いて来なくて振り返った。




「？ どうかされました？」

「……いえ、なんか良いなと思って」

「？」

「ただいまって、良い言葉ですよね」



フッと微笑むその姿に思わず目が奪われる。



「そ、そうですね」





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