今日からアイドルのお世話をします！【雪】

最年少とパンケーキ ページ17

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全員が引っ越してきてから、ようやく片付きをみせてきた頃。




「目黒くん、これは何処にしまう？」



時間はバラバラだけど毎日一緒に生活しているうちに、それぞれと打ち解けはじめたのもこの頃から。




目「あーそれは、」

「めめーーーー！！」

「「んん？」」




うちの元気印である佐久間君よりも甲高く元気な声が目黒君を呼んだ。

どうやら外かららしくて、目黒君は「多分アイツだな」と、僅かに口角を上げて窓から下を覗き見た。




「あ、めめーーーー！！」

目「ふはっ、やっぱり。Aさん来て」

「はい？」




手招きされ隣に並んで庭を見れば、細くて背の高い男の子が長い手をブンブン振っていた。


ここにもワンコが居たわ。









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ラ「はじめまして！ Snow Manのピチピチ現役高校生で末っ子やってます、ラウールです！！」

「あ、はい！ えっとここの管理人やってます朝比奈Aです」



なんとまあ、情報が多い自己紹介だ。

ピチピチで現役高校生で末っ子ね。




ラ「Aさんって呼んでいい？」

「どうぞ。皆そう呼んでくれてるんで」

ラ「だったらAさんも、俺の事ラウールでいいよ！」





まだあどけなさが残る表情筋豊かなこの少年。

私に合わせて身を屈めてくれてるけど、




目「お前どうやって来たの？」

ラ「え、普通に電車で来て地図アプリでここまで歩いて来たけど」

目「朝から元気だな」

ラ「ピチピチだからね！」



うわー、目黒君と並ぶと彼よりも背が高いんだ。

端正な顔ぶれが揃って凄く圧巻。


二人は意識していないのかもしれないけど、腕を組んでただ立ってる目黒君の肩に腕を預けて甘えてるラウール君、この姿どう見たって絵になる。




向「んあ？ ラウールやんか。いつ来たん？」

ラ「康二君おはよう！ ついさっきだよ」

「康二君おはようございます」

向「おん、Aさんおはよう。ふああ」




まだ眠そうに欠伸をしながら階段を下りてきた康二君だったけど、「およ？」と変な声がしたと同時にスルッと足を踏み外した。





「わ、康二君っ！？」

向「っえ？ あ、あかんっ！どいてっ！」



アイドルを預かってる以上、怪我をさせることはできないと咄嗟に受け止めるべく両手を広げ降ってくる康二君を待った。



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