限界だったようです ページ14
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ギシッ、ギシッと踏む度に軋む階段。
時刻は深夜、あまり大きな音を立てて寝ている人を起こしたくないんだけど。
予算の関係で階段修了削ったからなー。
「あれ?」
階段を上って一番手前の部屋が私の部屋で入ろうとして、目黒さんの部屋のドアが僅かに開いてるのが見えた。
閉め忘れかな?
知ってる人しか居ないといえ、一応用心に越したことはないからドアを閉めといてあげようと近づけば、中から物音がして気になって覗いてみる。
するとどうやら部屋の整理をしているみたい。
『 ほんまめめは片付け苦手やからな』
なんた康二君が、ヤレヤレってしてたっけ。
コンコン
目「ん?」
「あの、もし良ければお手伝いしましょうか?」
開けっ放しだったドアを軽くノックすれば、背中を向けていた目黒さんが振り返る。
そして見られちゃったか、と言うように頬をかいていた。
.
目「あの、一つ聞いて良いっすか?」
「なんでもどうぞ」
えっと可笑しいな。
ここは服をしまうタンスのはずが、何故カップラーメンがしまってあるのだろうか。
そして机の上には靴って。
意味が分からない。
目「不安ないんすか?」
「……なんのです? というか目黒さん、靴は玄関に置きましょ? 靴箱広いから」
目「はい。いやあの、ほら、男ばっかじゃないっすか。だから不安じゃねぇかなって」
それじゃあ一度靴はダンボールに入れて後で玄関に持って行こう。
で、なんだっけ?
男ばっかで不安じゃないかって?
「ふふ、私みたいな地味な年上女なんて、現役アイドルさん達の興味を引くようなとこないでしょ?」
特にこの目黒さんは、長身で端正な顔をしていてイケメンすぎるくらいで。
男慣れしていない私としてはドキドキするけど、綺麗な女の人を常日頃から見ている彼らにとっては私なんて女に入るのか?って思うもの。
目「Aさんいくつ?」
「えっと……30歳ですね」
目「じゃあ俺とは7歳差か」
ガクン。
雑誌の整理をしていたら突きつけられた現実に愕然として、雑誌をバサバサと落としてしまった。
「あ、ああ、ごめんなさいっ」
目「いや大丈夫っすよ」
「「…………」」
落ちた雑誌を拾おうとして重なり合った手。
わあ、ドラマみたいな展開。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - ふさん» ふ様が送って下さったリクエストだったんですね!ありがとうございました!とても楽しく書けました☆今の所恋愛要素無いので、ちょっとずつ甘さも入れていきたいですね!年下君達を頼りにする…なるほど!参考にさせてもらいます! (2020年10月27日 15時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - リクエストに応えて下さってありがとうございます♪めちゃくちゃ楽しかったです!年上姐さんだけど、年下君を尊敬するって感じで男らしさ大人らしさも多めだと嬉しいですね。年下君を頼りにする姉御って感じで。 (2020年10月27日 1時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - こちみあさん» リクエストありがとうございます!ババ抜き…面白そうですね(笑)確かにさくこじは分かりやすそうです!素直に態度に出しそうですよね?ネタに困っていたところですので、とても有難いです!ゆっくりになると思いますが書かせてもらいますね!! (2020年10月25日 0時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
こちみあ(プロフ) - リクエストしてもいいですか?みんなでババ抜きやるのどうでしょうか(笑)某番組を見ていて思い付きました。さくこじはすごい分かりやすそうだし、反対に阿部ラウは頭いいのでうまく駆け引きしたり…夜ご飯の後の余暇時間みたいな形でいかがですか?? (2020年10月23日 10時) (レス) id: af91ee454d (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - ゆさん» お返事遅くなりすみません!気に入ってもらえたようで良かったです。めめさんの方を採用してて良かった!ありがとうございます。頑張ります(^^) (2020年10月23日 10時) (レス) id: d7a99168d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年9月19日 15時