【ヒロアカ】【刀剣乱舞】轟焦凍の幼馴染で審神者な彼が雄英に来たってよ【男主】 (ページ1)

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prologue ページ1

「主。主、起きて下さい」

聞き慣れた声。
それに導かれるようにゆっくりと瞼を開けば、視界に入ったのは長谷部だった。
嗚呼、毎朝の様に起こしに来てくれたのか…。

と、まだ寝惚けた頭で考える。

『……ん。おはよう、長谷部。』

起き上がり、笑みを浮かべてそう言えば、長谷部は一瞬顔を赤くした後主はもう少し” 色気 ”を抑えて下さい。と言った。

…ふむ。
あんまり自覚はない…否、顔の良さは自覚しているから寝起きは色気があるのかもしれないが…。
意図して出している訳ではないから抑えるのは無理だな。

『…んで…急いでるようだけど、如何した?』

服を着替え、大広間のほうへ向かいながら長谷部に問いかければ、彼は用件を思い出したようで焦ったように口を開いた。

「…政府の、役人が来ました。」

『……はぁ?』

何故に。
何時もちゃんと仕事はしている筈だが。
何か新しい任務でもあるのだろうか。

それとも、新しい刀剣がまたやってくるのだろうか。
何にしろ、特殊な何かがあることは間違いない。

面倒なような、仕方ないと諦めているような、そんな気分で相槌を打ちながら歩いていればその内に大広間につく。
襖を開ければ、見慣れた景色。

「主！おっはよー」

「おはようございます。」

そんな声が聞こえる中、何時もの席へ向かい、腰掛ける。
朝餉と夕餉は皆で食べることになっている為、既に全ての刀剣が揃っていた。
皆で頂きますをした後、少し大きめの声で話始める。

『…あー、今日の近侍は三日月宗近。出陣はもう紙にかいて長谷部に渡してある。』

今日も宜しく。と声を掛ければ、三者三様に返事がきた。
さて、何の話なんだか…。
食べ終わったら話を聞く手筈になっているが、まぁ…此処は本霊の本丸だからな、余程のことがあったということだ。

分霊ではなく、態々此処へ来た理由はそれしか思い当たらない。

平和な一日を送りたかったんだが…しょうがない。

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『……お待たせして申し訳ない。』

「いえいえ、お構いなく」

食事を終え、客間に向かえばそこにいたのは、何時もの担当さんではなく見知らぬ役人さんだった。
感じのいい笑みを浮かべてそう答えたその人は、さっそく本日の要件ですがと話し出す。

「…護衛に行って欲しいのです。」