【ツイステ】気が付いたら裕福な家の息子になっていた件について。続【成り代わり】

Episode.38 ページ9

そして翌日、再びメインストリートを通りかかった時。





彼等が仲良く談笑しているのを見た、否、…何故かエースにリドル・ローズハートのユニーク魔法がかかっているが。

アイツ、今度は何をしたんだ。
本当に問題児だな。





『………今後は話しかけないで欲しいものだ。』





呟けば、一緒に登校していたジャミルとエルが同時に頷いた。
昨日、エルは寮に遊びに来ていたのだ。
遅かったな、と寮で彼に声を掛けられた時は何故いるんだと頭を回した記憶がある。


まぁそんなときに、事の顛末を話した。
で、俺と同じような考えをしていた二人も、彼等が問題児だと認識したらしく…と、いうことだ。




そんなことを話しながら、普通に登校した。
アイツら、何かしたら問題を起こすんだからもう何もするな今日は。



── 昼休み ──



ジャミルとエルと食堂に来れば、どこかで聞いたような声がする。




「あとオムレツも！ジャムパンも！いっぱい取って欲しいんだゾ！」




うげ、と顔を顰めながらそちらへ視線を向ければ、その瞬間に、見るからに不良な奴にぶつかるグリム。
アイツら、本当に……。


食事中にまで騒がしい声を聞いて居たくはないな。
ハァ、と溜息を吐けばなんだかんだ優しいよね〜、カリム。とエルに言われた。
俺の行動は二人にはお見通しらしい。

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