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第一話 ページ4

翌朝。




そんなことはあり得ないとは思っていながらも、背を丸め、肩を窄めながら登校し。
自分の席に着いて、誰からも変な目線を向けられていないことを確認してから、漸く安堵する。


噂は馬鹿にならない。
あんな大事件、もしかしたら誰かに目撃されていて、学校中に回っていたりするやもと思っていたために、その点で少しの安寧を手に入れた。



後は、宮君に遭遇した時、見知らぬ人という目線を向けられるだけでいい。
そう、誰だお前、という目で見てもらえさえすれば、私の平穏な学校生活が戻ってくる。




『(大丈夫、大丈夫……。)』


「椿さん、おはよう」
『あ、おはよ、う……!??』



心の中で自分に言い聞かせていると、突然声がかけられる。
誰だろうと思いつつも、挨拶をして顔をあげると、そこには。

宮侑。
昨日、私に突然告白をしてきた彼の、片割れが立っていた。


物凄く驚いて、ビシッと固まった私を見て、彼はフッフ、と笑みを浮かべる。
一周回って冷静になった頭が、独特な笑い方だなあと現実逃避を始めた。



「椿さん、昨日、サムに告られたんやろ?」
『どっ、…うしてそれを?』



すると、そんな私の反応はお構いなしに、爆弾を落としてくる宮(侑)君。
動揺のあまり裏返った声を聞いて、彼はまた愉快そうに笑った。



「そら、本人に聞いたからに決まっとぉやん?」



ジーザス。
神様、私が何をしたって言うんだ。

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宮兄弟推し - 推し=恋愛対象の人間です。宮兄弟ガチ恋勢(わい)には、たまらん作品です。ありがとうございました! (5月18日 20時) (レス) @page28 id: e2e9177bef (このIDを非表示/違反報告)
風矢@二次元待ち(プロフ) - とても幸せな小説でした。おつかれさまです! (2023年2月21日 15時) (レス) @page28 id: 8fd965734e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん吉(プロフ) - 胸がギュンってなりました🤦‍♀これからも応援してます!更新頑張ってください🙇🏻 (2022年11月23日 3時) (レス) @page21 id: 4862dc7ef3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音琥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/  
作成日時:2022年11月19日 18時

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