エピローグ ページ27
次の日。
登校すると、クラスメイトに囲まれて、既視感を覚える。
そういえばあの時も知れ渡るのは早かったなあなんて、思考放棄しつつ質問の嵐をスルーして。
によによと私を見つめる、小春の元に駆け寄る。
『おはよう』
「ん、おはよぉ」
鞄を置きながら挨拶をすると、小春は表情を変えないままひらひらと手を振ってくれた。
あの後、昼休みに小春に報告をして、
良かったな、やったやん！なんてわしゃわしゃと頭を撫でられ。
宮君には改めてお礼を言って、
迷惑をかけたお詫びにと購買のプリンを奢った。
なお、
「Aちゃん泣かしたりしたら奪うからな」
「んなことするかい。」
と、治君と言い合っていたりして、
嬉し恥ずかし、申し訳なしで複雑な気持ちになったのはまた別の話。
治君には、中々返事をしなかったことをしっかり謝って、誤解していたことを謝られて。
それから、一緒にご飯を食べる約束や、バレーについて教えてもらう約束をした。
『会った時私、泣いてて不細工だったのに』
だから余計に、一目惚れなんて信じられなくて。
と、そんなことを言うと、彼は
「？ びっくりするくらい綺麗やったけど」
なんて首を傾げるものだから、羞恥でどうにかなりそうになったりもした。
たったの一週間で、沢山のことがあったような気がする。
未だに治君と付き合えたことは夢みたいで、何だかふわふわとした気分だけど。
『あ、忘れてた。』
「何を？」
ふと思い出して呟くと、小春にそう問われて、言う。
『幼馴染に、LIMEしないとと思って』
「…ああ、せやな」
納得したような彼女の表情を横目に、端末に文字を打ち込む。
私も、彼氏できたよ、と。
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宮兄弟推し - 推し=恋愛対象の人間です。宮兄弟ガチ恋勢(わい)には、たまらん作品です。ありがとうございました！ (5月18日 20時) (
レス) @page28 id: e2e9177bef (このIDを非表示/違反報告)
風矢@二次元待ち(プロフ) - とても幸せな小説でした。おつかれさまです！ (2023年2月21日 15時) (レス) @page28 id: 8fd965734e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん吉(プロフ) - 胸がギュンってなりました🤦♀これからも応援してます!更新頑張ってください🙇🏻 (2022年11月23日 3時) (レス) @page21 id: 4862dc7ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時：2022年11月19日 18時
