第一話 ページ4
翌朝。
宮君からのLIMEで、侑の風邪が治ったことを聞いた。
つまり、予定通り、今日から少しずつ浮気をするふりを始めるということだ。
ちなみに昨日、放送を聞いた北さんから
「侑を見返してやりたい気持ちは否定せんけど、生徒会長の立場を利用するんはようないで」
と正論パンチされたことはひとまず置いておく。
なお、クラスメイトや後輩、友人知人から、
こぞって「ドッキリに協力する」と伝えられた時は、自分でやっておいて驚いた。
『おはよう、倫太郎。』
「！ …ああ、マジでやるんだね。おはよう、A」
まず、第一段階として。
角名君、橘さん、と呼んでいたのを、互いに名前で呼ぶ。
ということから始める。
という無言のアピールを即座に察してくれた角名君は優秀なサポーターだ。
朝練終わりらしい、教室に入ってきた角名君と宮君は、少しだけ悪戯な笑みを浮かべていた。
なんだかんだ、侑がどんな反応をするか気になるらしい。
かくいう私も、その一人だけど。
『でも、あいつが聞いてくれなきゃ意味ないんだよなあ』
「じゃあ昼飯の時言えば。」
「せやな。あん時はあいつ呼び出されとっておらへんかったけど」
いいタイミングがないものか、と呟くと、二人にはそう返された。
そう、私が浮気ドッキリを思いついた日、彼は告白のために呼び出されていたのだ。
が。
いつもは、あの三人と侑と私で食べている。
『そうだね。』
「橘さん、私達応援してるからね！」
「いい感じに噂してやるから任せろ」
『ありがとう』
「うわ、人脈あるやつ敵に回すのコッワ」
『なんか言ったか倫太郎』
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サラミ - 初コメ失礼します。もう設定から面白くて、どんどん読んでしまいました!!更新楽しみにしています。主様のペースで無理しないように頑張ってください!!!上から目線ですみません。 (2022年11月7日 21時) (
レス) @page18 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時：2022年11月2日 18時
