翌日 ページ9
そうして、寝て覚めて訪れた翌朝。
まだ少し散らかっている床を歩み、制服に着替えて扉を開ける。
と、丁度隣の部屋の扉も開いて、出てきたその人と目が合う。
『…おはよう夏油。』
早起きだな、と微笑めば彼は人の好さそうな笑みを浮かべた。
「ああ、おはよう白拍子。」
そちらこそ、早起きだね。と相槌を打って反応を返してくれる夏油は、いい奴なんだろう。
何故本名の源ではなく、白拍子を名乗っているのかも知らないであろうに、そう呼んでくれることにも、彼の良心を感じる。
まだ登校するには早すぎる時間。
こんな時間に外に出て何をするのかと聞けば、
「特に何も。」
という言葉が返ってきた。
無計画ながら、起きてしまったからには暇を潰そうとしたようだ。
「そっちは?」
問いかけられた質問に、なんと返すか迷った後に口を開く。
『周辺探索。』
来たばっかだから、ジョギングついでに見て回ってくる。と、今思いついた予定を伝えれば、彼は付き合うよと言い一度部屋に引っ込む。
かと思えば、小銭入れを手にして再び出てきた。
『なんか買う予定でもあんの?』
軽く首を傾げて問えば、ああ、気にしなくていいよと何でもないように微笑まれる。
それなら気にすることもないかと頷いて、話しながら辺りを見て回ることになった。
163人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moo(プロフ) - 甘々の溺愛最高です! (2023年4月19日 8時) (レス) @page49 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:音琥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時:2022年3月12日 4時