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『もう七時半か。』




流石にそろそろ帰らないと、と端末に触れるA。
どうやら硝子と傑に連絡を取っているらしい。
漸く解放される…とある種の救いのように思っていると、ぽつりと呟かれた言葉。




『…思ったより甘やかせなかったな。』





どこが???

と、内心全力で反応したが(これ以上甘やかされたら耐えられない為)特に何も言えず、静かに隣に立つ。
すると腰を抱き寄せられて、ぶつかりそうになっていた通行人から守られた。




「……無理。」





思わず声が零れる。
何が?と問われて、ン”ッ”と変な声が出た。





「……なんでもねーよ。」




そう言えば、そうか。とそれ以上追求してこない優しい所まで無理だった。


と、その時硝子と傑がやってくるのが見える。
合流した時に、顔が赤いことを散々からかわれたが、それよりも何よりもあの甘々から抜け出せたことが嬉しかった。


あれ以上甘やかされたら耐えられない。
あれで甘やかせなかったというのなら、本当に甘やかされるとき己はどうなってしまうのか。
考えるだけで、少し恐ろしくなった。

余韻→←**



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moo(プロフ) - 甘々の溺愛最高です! (2023年4月19日 8時) (レス) @page49 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音琥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/  
作成日時:2022年3月12日 4時

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