ただの幼なじみだから。 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:8,219 hit

04 ページ5

体育の授業で、まだ冬の時期なのにジャージを忘れてしまって、それに気づいたのがさっきで誰にも借りれなかった…。

『最悪すぎる…。』

「やらかしてんね… 、私の貸そうか？」

更衣室で半袖の体操服に腕を通してからため息を着くと隣で着替えていた友達の内永えりがジャージを渡してくれたけど、それは申し訳ないから断った。

『ううん、そしたらえり寒いでしょ。大丈夫。』

そのまま半袖とジャージの長ズボンのみで
運動場に向かった。

今日は男子も運動場らしく、外に出た時にサッカーボールで遊ぶ男子たちに目を向ける。

「あれ、A～、ジャージは？？」

後ろから声がして振り向くとジェノくんが声を掛けてくれてた。

『あ、忘れちゃって…。

他のクラスの子にも借りるの忘れたし、

もういいかなって』

「ふーん…。じゃあ…、俺の使う？」

『え、や、いいよ！
きっとほかの女の子の方が必要としてるでしょ

だって、ジェノくん、モテるし… 』

「でも、Aが風邪ひいたら俺嫌だし… 」

『や、ほんとに大丈夫だから…

ほら、授業始まるしまた後でね、…っわ、』

ジェノくんに手を振って自分のクラスのところに行こうとすると後ろから腕を掴まれて振り向かされた。

『え、あ、え、？！

あ、ドンヒョク？急にどしたの？』

後ろから腕を掴んだのはドンヒョクで振り向いた時に結構距離が近くて心臓が高鳴った。

「なんで半袖なの？」

『あ、や、家に忘れてきて… 』

「は？それでジェノから借りようとしてたの？」

少しいつもより低めの声で言われて怖かった。

『ち、違くて、！
その、ジェノくんが貸してくれるって…』

「 …、んで、…んだよ、」

声が小さくて聞こえなかったけど、怒っているんだろうなって言うのはわかった。

『どんひょ…、っわ、っ』

急に頭に布を被せられて見てみるとドンヒョクのジャージの上着で

「それ、邪魔だから持ってて」

と言ってから男子のクラスの方に向かうドンヒョクを見つめていた。

.

「 …ちっ、お前余計なことすんじゃねぇよジェノ」

「俺があそこまでしないとAに
ジャージ渡せない癖に何言ってんだよ」