スニーキングミッション…?【kn】 ページ2
けたたましい警戒音が鳴り響く。
その中を全速力で駆け抜ける二人の姿があった。
k「あ゛〜も゛〜、うっさいわ!」
通路中を反響する警戒音に、コネシマは声をイラつかせる。
『いや、シッマも大概やろ…』
イライラでいつもより喧しい彼の隣を走りながらうんざりしたように答えた。
k「ほんま、今日の仕事はスニーキングミッションって話やったやろっ!これの何処が忍んでんねんっ!!」
『どっかの誰かさんがあの時大きな声をだしたから…』
速度を落とさないまま、二人は猛スピードで警戒ライトが目に痛い廊下を駆け抜けていく。
k「そもそも最初にAが敵の前で物音たてて速攻でバレとったやろっ!」
『あれ〜?そうやったっけ?』
k「いや知らんけど」
『記憶ガバガバすぎワロタ』
こんな状況にもかかわらず、二人はバカな会話を続ける。
だがこんなんでもいちよう二人ともプロなので、しっかり人の気配を避けながら退路を探して逃げていた。
k「っ…アカン、こっちもダメやわ」
いち早く人の気配に気付いたコネシマは急停止して物陰に隠れる。自分もすぐさま近くの物陰に隠れてその場をやり過ごすが、このままだと敵に居場所がバレるのも時間の問題だろう。
そんな状況の中、不意に耳につけていた器械から聞き慣れた声が流れてきた。
r「あー、あー、囮班から実行班へ。こっちは予定通り進んでるで〜。このままそっちに迎えに行くけど、いけそう?」
k「Aがしくったからまだ脱出できてないわ。しかも、敵に侵入してんのバレとって結構厳しー状況やな」
『えっ、こいつさりげなく自分の失敗も私に擦りつけましたよね、くそかな?』
k「そっちでどうにかフォローできんか?」
『わーお、GANMUSHI!!』
r「おぁー、まじかぁ…」
‘‘ちょ、トントーン……’’ とロボロの声が少し遠くなり、一旦通信が切れる。
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作者名:あさひ | 作成日時:2020年7月3日 19時