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「はぁ…ヴィクトル怒ってるかな」
心配してくれたのに逃げてきてしまったことに罪悪感を感じる
はぁ…と重いため息しかでない
手を洗ってからトイレを出る
「え…リリア・バラノフスカヤ…？」
外に出ると私の憧れの人がいた
「あ、貴方は」
優勝の…とつぶやくリリアさん
いきなりの出来事にフリーズする私に対してリリアさんは真顔でこっちを見つめている
「…あ、ああ！すみません！邪魔ですよね！」
自分がトイレの扉を塞いでいることに気づきすぐに退く
「貴方…スケートやっていて楽しいですか？」
「え…？」
いきなりの質問にまたフリーズする
「質問に答えなさい」
私を急かす様に言葉を足すリリアさん
「…楽しい…ですよ」
嘘を微笑みながら言う
「じゃあ何故あんなにつらそうに滑るのですか？」
「…」
1番聞かれたくないことを聞かれるとなにも言えなくなる
「噂の貴方がこんな美しくないとは思いませんでした。幻滅です」
「…」
「あんな滑りで優勝なんて他の人達に失礼です」
「…」
「貴方は」
「わかっています」
リリアさんは口を噤む
「他の選手はスケートが好きで好きでたまらなくって一生懸命練習していて…でも私は自分が傷つくのが怖いから練習を…その時点でもう失礼なことはわかっています」
「…」
「でも…そんな滑りじゃないと滑れなくなってしまって…でも…それでも続けなきゃまた…」
私は下を向く
「…まだまだですね」
そういって何処かへ行ってしまうリリアさん
「あ、あの！」
リリアさんが行ってしまう前に私は声をかける
「どうしたらリリアさんの認めるスケートができますか？」
リリアさんはそうですね…といって手を顎にあてる
「まずは自分をさらけだしなさい。言いたいことややりたいことを我慢せずに実行しなさい」
そういってリリアさんは行ってしまった
私をさらけだす…
私はその場を後にした
「あ、A！何処にいたんだ探したぞ！」
完璧な完成度の作り笑いでコーチが来る
「すみません」
「いいんだよ！優勝したしな！凄く綺麗だったぞ！」
そうして頭を撫でてくれる
「あのコーチ」
「なんだ？」
コーチは笑顔でこっちを向く
あーこれ言ったら怒るんだろうな
でも…いつまでも怖がってちゃダメだ
「私と…契約を解除してください」
「え…？」
驚きが隠せていないコーチ
「な、何故だ？お前はこれからだろ？！」
コーチの声になんだなんだとその場の人達が寄ってくる
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玲(プロフ) - スミマセン！前も指摘だし頂いたのに…完全に直した気になっていました！ありがとうございます！ (2017年1月28日 16時) (
レス) id: c5fd1d75d8 (このIDを非表示/違反報告)
観葉植物(プロフ) - バレイではなくバレエですよ (2017年1月27日 20時) (レス) id: a89f498919 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - すみません！治りました！ご迷惑おかけしました！200人突破！ありがとうございます！！ (2017年1月3日 0時) (レス) id: c5fd1d75d8 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - サッピーさん！ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2016年12月29日 10時) (レス) id: 33a03d8ecc (このIDを非表示/違反報告)
サッピー(プロフ) - 面白いです！！！！これからも更新頑張ってください！！常に待機してますのでwww (2016年12月29日 10時) (レス) id: 5a6e5d00ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲 | 作成日時：2016年12月12日 23時
