＊番外編 ハッピービーンズデー９ ページ29
＊
「 っかっこいい〜！何今の！」
激ヤバなんだけど！！と何故か興奮気味のケイトさん。
「 後ろから怪物チームが来てるの知ってて、試し撃ちしたいって言ったの？」
ユウの問いかけにコクリと頷く。
『 ……ちょうど良かったから、シューターの性能を調べると共に敵の排除もしようかと 』
奇抜なデザインのわりに機能性も良く、撃ちやすい。
かなり役に立ちそうだ。
「 サラッと恐ろしいこと言うんだゾ 」
でも助かったんだゾ、と肩に乗ってきたグリムの言葉に一石二鳥じゃないか、と返す。
「 Aちゃんの狙撃の腕は聞いてたけど、間近で見たのは初めてかも！やっぱり凄いね、けーくん感激！」
守ってくれてありがとう！とケイトさんに頭を撫でられ、思わず口元が緩んだ。
急に褒められるのは心臓に悪い。
しかし、そんなやりとりをして少ししたらまた新たに敵が前から現れる。
そして、最悪なことに後ろからも。
「 は、挟み撃ち……？！」
「 ふな〜！絶体絶命なんだゾ〜！！」
ユウが顔を青くしてこの状況を見ていて、グリムは涙目になっていた。
豆の数も有限なので、無駄撃ちはできない。
( ……こうなったら、強行突破するしかないな )
「 こうなりゃ強行突破！行くよ、二人とも 」
「 は、はい……！」
『 ……了解 』
どうやらケイトさんも同じ考えだったらしい。
ユウに続き返事をして、先ほどリロードしたシューターを構えながら、四人で一気に森の中を走り出した。
_____________________________
( ……っ思うより敵が多かった )
暫くして、前にいた敵は何とか倒せたものの、後ろにいた敵はまだこちらを追ってきている状態だった。
「 まだ追ってきてる……しつこいなぁ、もぉ 」
ケイトさんが眉根を寄せて振り向く。
追っかけてくる人数からして、ここら辺は結構敵が潜伏していたことが分かった。
今はだいぶ削って二名ほどだが。
「 もう豆が尽きちまう！」
「 グリちゃん、考えなしに投げまくるから〜！」
そう、所持していた豆ももうすぐ尽きてしまうのだ。
走りながら適確に敵にシューターで豆を撃っていたが、これほどまでしつこく追いかけられるとは。
本来、農民チームである私たちが怪物チームを追いかける伝統なのでは？
………今そんなことを考える暇はない。
( この状況を突破できる打開策は…… )
＊
＊番外編 ハッピービーンズデー１０( 前編終了)→←＊番外編 ハッピービーンズデー８
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 946人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aya＿?(プロフ) - 設定で下にスライドした瞬間イケメンがあらわれた。 (2020年7月21日 22時) (
レス) id: 796b23147c (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - 続編にいけない…(´；ω；｀) (2020年7月5日 22時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧。(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！夢主ちゃんがこれからどう魔法に対抗していくかを楽しみにしてくだされば幸いです(^^) (2020年5月19日 19時) (レス) id: ee2ffa1e97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 強い！ (2020年5月19日 15時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧。(プロフ) - 霊夢さん» コメントありがとうございます！私もイベントプレイしてた時に夢主ちゃんに合いそうだなぁと考えてました笑 丁度執筆中なのでいつになるか分かりませんが近いうちに公開させますのでよろしくお願いします！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ee2ffa1e97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朝霧。 | 作成日時：2020年4月23日 21時
