＊１５ ページ17
＊
気がつくとクロウリーさんが突然あぁ〜？！と声を上げて急に走り出した。
( 一体何が起きているんだ……？)
置いてかれても困るので急いで彼の後を追っていくと。
七つの銅像に挟まれた大きな道の真ん中に、ユウとグリム……そして知らない男子生徒がいた。
( ……何か一悶着あったみたいだ )
左目に真っ赤なハートのペイントが施された彼とグリムがクロウリーさんに鞭のようなもので縛られている。
「 痛ってぇー！」
「 ふぎゃあ〜！二日連続でいてぇんだゾー！」
グリムと男子生徒が痛そうに声を上げる。
クロウリーさんが目を三角にしながら二人に説教しているのを聞くと、どうやらグリムがこの男子生徒に馬鹿にされたのを怒り、グリムの炎の魔法を彼にあびせようとした所、風の魔法を使って避けたら石像のひとつにあたり黒焦げにしてしまったんだとか。
あの焦げた匂いがしたのは石像が燃えたからか。
確かに七つの石像のうち一つが黒焦げになっている。
それは怒られても仕方がない。
「 全く……君、学年と名前は？」
「 エース・トラッポラ……一年デス 」
男子生徒もといトラッポラ君が項垂れながらクロウリーさんに名前を言う。
「 ではトラッポラ君。グリム君。そしてユウ君。三人には罰として、窓拭き掃除百枚の刑を命じます！」
クロウリーさんの言葉に三人がえぇ！？と声をあげる。
「 にゃ？！元はと言えば、ソイツがオレ様達をバカにしたからいけないんだゾ！」
「 えぇ？！オレもぉ？！」
二人の言葉にクロウリーさんが当たり前です！とピシャリと言って黙らせた。
「 放課後、大食堂に集合。いいですね？」
クロウリーさんの有無を言わせないオーラに二人はまた項垂れながらも返事をした。
……ユウは巻き込まれただけなのに可哀想だ。
( ……私も手伝おう )
『 ……クロウリーさん。俺もやります 』
ここでは”男”として通していくので前のように一人称を変える。
「 あぁA君。置いて行ってしまってすみませんでした。いいんですよ罰なので 」
貴方は何もしてないのですから、とやんわりと断られる。
「 ふな？！Aも来てたのか！」
「 うわ吃驚した！アンタ誰だよ 」
手伝ってほしんだゾー！と飛びついてきたグリムを抱きとめ、驚いた表情でこちらを見るトラッポラ君に思わず苦笑した。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 946人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aya＿?(プロフ) - 設定で下にスライドした瞬間イケメンがあらわれた。 (2020年7月21日 22時) (
レス) id: 796b23147c (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - 続編にいけない…(´；ω；｀) (2020年7月5日 22時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧。(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！夢主ちゃんがこれからどう魔法に対抗していくかを楽しみにしてくだされば幸いです(^^) (2020年5月19日 19時) (レス) id: ee2ffa1e97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 強い！ (2020年5月19日 15時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧。(プロフ) - 霊夢さん» コメントありがとうございます！私もイベントプレイしてた時に夢主ちゃんに合いそうだなぁと考えてました笑 丁度執筆中なのでいつになるか分かりませんが近いうちに公開させますのでよろしくお願いします！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ee2ffa1e97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朝霧。 | 作成日時：2020年4月23日 21時
