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6話 ページ7

有り得ない事、だけど俺はそう確信した

この刀は俺だ、と。



可笑しな事のはずなのに、俺は混乱すること無くすんなりとそれを受け入れた。


まじか…俺、この刀に転生しちゃったぽい(白目)
でもそれを納得しちゃってる自分がこえー…


予想だにしない事実と、それをすんなりと受け入れてしまった自分自身に顔が引き攣りそうになる


なんでこうなった…
俺さっきまで普通に人間してたよな?
なのに何で刀になってんだよ

ん?でも俺、刀なのに人の体してるよな…

俺は自分の手を視界に入れ、見つめる


うん、普通に人間の手だな
色白だし細いけど、普通に人間の手だ…
刀なのに不思議だなー...

あ、巷で噂されている擬人化ってやつっすかね?


あとさ、手を見てて気付いたんですけども、なんか俺の着てる着物変わってね?

いや、だって、さっきまで俺、白無垢きてたよな?
真っ白しろすけだったのになんか、真っ黒い着物になってんだけど…
まぁ、安定の女物ですけど(遠い目)

だけど、いつ着物が変わったんだ…
全然記憶になんだけど…


そう、自分の手を見つめていると自然と着物の袖も見える
さっきまで真っ白な白無垢らしきものを着ていて、俺の視界が捉えるはずなのは白色のはず
なのに捉えたのは何故か、黒色の着物…

不思議だわ〜…と思いつつチラリ、と足元などを見てみる


裾の方になんかの花らしきものが金で描かれていた
俺は花の知識はゼロだから、何の花なのかは分からないが…。

シンプルなデザインだが、なぜか哀しさを感じる絵柄は目が惹きつけられるような綺麗なものだった



そう色々と考えていると、体が引っ張られているような感じがした

顔を上げると目の前に居たはずの男性の姿がいつのまにか消えていた
後ろを振り返ろうとした瞬間、


「静鶴、早く行こうぜ」


後ろから誰かが優しく、甘い声で俺に声をかける
知らない声…だけど知ってる声だった


…静鶴って俺の今世()の名前だよな?
俺に声かけてんだよな?


俺はゆっくりと後ろを振り返る

振り返るとそこに居たのは、真っ白な着物を着た青年が立っていた
白く綺麗な髪に満月みたいに光り輝く金の瞳を嬉しそうに、愛しいものを見つめるように細め俺を見ていた


あぁ、コイツ…俺の対の刀だ


っと青年を見てそう、直感的に感じる。


「はい、すぐに参りまする」

おう!!すぐに行くぜ相棒!!

そう軽い気持ちで俺は返事を口にした
けど俺の口から紡がれたのは女性が使うような言葉だった。

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- 初めて…初めて占ツクで神作品を見ました!番外編待っております😭 (3月14日 3時) (レス) @page31 id: 1ef8e7f814 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 竜胆さん» コメントありがとうございます!それと返信遅くなってすみません。リクエストありがとうございます!番外編で書いてみますね!楽しみにしていてください!! (2021年2月21日 19時) (レス) id: 1ab97d0c47 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - リクエストで、静鶴狂いのブラ審の所に居る静鶴が何やかんやありホワ審の所に居る鶴丸と再開しホワイト本丸公認のラブラブ夫婦になるみたいな?のが見たいです! (2021年2月12日 21時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 花の宴さん» コメントありがとうございます!遅くなっちゃいましたけど、楽しんで下されば嬉しいです(*´ω`*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 4f7a5934cf (このIDを非表示/違反報告)
花の宴 - わー!!更新恵んでくれてありがとうございます! (2020年6月20日 13時) (レス) id: f07c33b662 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神無月 | 作成日時:2016年3月10日 19時

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