23話 ページ26
だってそうだろう。
長く隣に居させてもらってたのに、ここに来て初めて見た鶴丸の表情には、悲嘆、怒りなど様々な色が織り交ざっていた
そしてその顔にしてしまったのは、紛れも無い俺が放った言葉が事の始まりだとしか思えない。
なのに、
「俺たちは刀だ、俺たちの意思でどうこう出来ないのが刀だ
だから、親父殿と別れしまう遠くない未来の為に親父殿との思い出を作りたいと君が思っている事は知っていたさ…。」
ゆっくりと語られた言葉に俺は息を飲む。
「だがな、俺はその思い出よりも、君が絶対に離れないという確証のあるこの屋敷に居たいんだ
屋敷の外に出て万が一のことがあって、君と離れてしまうかもしれないと考えるだけで俺は不安なんだ
なぁ、君
俺の我儘を許してはくれないか？」
静鶴…
耳元で囁かれる自分の名前に、言葉の鎖が身体中に絡まるような感覚に陥る気がした。
「ずるい、お人…。
私めはずっと鶴丸の隣に居たいと願っておりまする
ずっと隣に居られるのが当たり前なのだと思っている静鶴に、そのような事仰るのですか…？
私めは鶴丸と…鶴丸と離れ離れになってしまうなど考えとうありませぬっ
考えとう、ないのでするっ…
対である鶴丸なら、私の言いたいことお分かりでしょうに…」
今日まで鶴丸の成す事を受け入れなかった事など、なかった…一度も否定したことなどない
それが答えだろう？
答えなんて、等の昔から分かってるじゃないか
なのにそんな風に聞くなんて、本当にずるいやつだ…。
「ははっ
そうさ、俺は狡い奴さ
だからな、答えが分かっていたとしても直接、君の口から聞きたかったんだ」
笑いながらそんな事を言う鶴丸に、少しむっとしてまう。
「静鶴、ありがとうな」
だが、当然のお礼に目を見開かせた。
少しして、目を細めて微笑む。
「いいえ、こちらこそ感謝致しまする。
私めを思ってくださって、ありがとう…」
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ゆ - 初めて…初めて占ツクで神作品を見ました！番外編待っております😭 (3月14日 3時) (
レス) @page31 id: 1ef8e7f814 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 竜胆さん» コメントありがとうございます！それと返信遅くなってすみません。リクエストありがとうございます！番外編で書いてみますね！楽しみにしていてください！！ (2021年2月21日 19時) (レス) id: 1ab97d0c47 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - リクエストで、静鶴狂いのブラ審の所に居る静鶴が何やかんやありホワ審の所に居る鶴丸と再開しホワイト本丸公認のラブラブ夫婦になるみたいな？のが見たいです！ (2021年2月12日 21時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 花の宴さん» コメントありがとうございます！遅くなっちゃいましたけど、楽しんで下されば嬉しいです(*´ω`*) (2020年6月20日 22時) (レス) id: 4f7a5934cf (このIDを非表示/違反報告)
花の宴 - わー！！更新恵んでくれてありがとうございます！ (2020年6月20日 13時) (レス) id: f07c33b662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神無月 | 作成日時：2016年3月10日 19時
