《ハイキュー》私の王子様、ヘタレエース《東峰旭》

番外編(前編)〜AMI様リク〜 ページ23

どーも皆さん、へな正です
今回はリクエストの番外編で、二人は既に付き合ってます
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東峰said

東「ごめん……A」



もう何度目かもわからない謝罪を口にする。



可愛い彼女は、未だそっぽを向いていて。



事の発端は、数時間前に遡る。
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菅「うあ〜、手首スゲー痛いんだけど。大地、スパルタすぎだべ。」



澤「悪い悪い……、ついな。」



夏の暑さで、部活がなくなった昼下がり。



スガの意見でボーリングを(大地にシゴかれたけど)楽しんだ俺達は、何となく体育館へ向かっていた。



口内に残るイチゴとメロンの残り香を感じつつ、話題はやっぱりバレーに落ち着いてしまう。



東「一次予選は、試合するのは2回くらいかな？」



菅「多分な〜。IHではベスト16だったわけだし。」



東「だとすると……、二次予選まで合わせて6試合くらいか。6試合勝てば全国……」



澤「目の前の一戦。一つ一つをしっかりやれば良いだけだ。」



澤「上ばっか見てると、足元掬われる。」



菅「だな！」



東「うん……ってあれ？」



見つけたのは、後輩5人の後ろ姿だった。



俺らに気付くと慌てて手元のアイスを完食した後輩たちの目的は、俺達と余り変わらないようだ。
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澤「よし、ここまでのフォーメーションちゃんと覚えとけよ！」



全「「ウス!!」」



あれから軽い実践を交えながらのミーティングが行われ、暫しの休息をとる。



月「あの…東峰さん。」



東「お、月島？どうかしたのか？」



月「その……、さっきから思ってたんですけど…」




"青木さんと会わなくて良いのかなって…"



その一言で、自分が盛大にやらかした事に気づいた。



東「あぁっ!!」



菅「なんだよ旭、うるさいぞー。」



澤「いきなり叫ぶなよ、暑苦しいだろ。」



東「ごめんっ！俺行かないとっ!!」



ドタバタと荷物をまとめ始めた俺に、不思議そうな視線が集まる。(月島だけは呆れ顔)



東「ホントごめんっ！じゃあお疲れ!!」



澤「あっ、おい旭！」



大地の声が背中に聞こえても走り続ける俺の頭にあるのは、大切な彼女と交わした約束だった。



合宿続きで、ろくにデートも出来なかった俺がAにいった言葉。



"次の休みは、一緒に過ごそうな"



"やった！ありがとうございます！"



笑顔で答えた彼女の記憶に、罪悪感と焦りが募る。



少し和らいだ日差しの中、俺は走った。

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