元気だしてお嬢様*標準 ページ15
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突然だけれど、私は良いとこのお嬢様である。
それこそ家もそこそこ大きく
使用人なんかもいて、まさに絵に書いたような。
お父様(こう呼ばないと返事もしてくれない)と
お母様、そして愛猫達。
あぁ、それと厄介な執事が、約四人。
「Aちゃん、入ってもいい？」
「…、どうぞ」
「暖かいタオル持ってきたんだけど、いるかな…？」
「…いる。」
「うん、どうぞ」
これがその厄介な内の四人目、標準。
どういう経緯で家に入ったかなんて知らないけど
こんなのでも古株に入るから恐ろしい。
「Aちゃん、目擦っちゃダメだよ…傷が…」
「…今日のお父様は嫌い…」
「、旦那様も、Aちゃんの事を思って…」
「違う。お父様は私が嫌いなんだわ…っ」
「Aちゃん…」
ベッドに腰掛けて俯く私の前に跪いて手を握った。
心配そうに眉を下げて覗きこむ標準。
「泣かないで」
「…」
「旦那様が、Aちゃんにああやって言ったのはさ
将来Aちゃんが苦労しないように、
困らないようにって思ってだと俺は思うんだ。」
そう言って手渡されたもの。
それは私が欲しがってたペンダントだった。
「…このペンダント…。」
「ほんとは旦那様、ご自分で渡されたかったと思う。
でもAちゃんに避けられるの怖いって、俺に。」
「…お父様が…」
ペンダントと私を見て優しく笑う標準。
もう涙はとまっていた。
ずっと握っててくれた手、ありがとうと告げた。
「ううん、さ、もう寝よう？
それで起きたら、旦那様におはようございますって。」
「…標準、一緒に来てくれる？」
「もちろんだよ、…おやすみ、Aちゃん。」
元気だしてお嬢様
*執事シリーズ終わりの巻
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あさひ(プロフ) - そらさん» そらさまこんばんは！コメントありがとうございます！続編希望ありがとうございます、拙い話ながら好きと言って頂けて嬉しいです！一応、遅くはなりますが作ろうかなと考えておりますので、お待ち頂ければ幸いです！ (2019年10月14日 20時) (
レス) id: 5014320719 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - こんばんは！ぜひとも続編お願いいたします、、！！！あさひさんの書かれるお話が好きなのでどうか、、！！ (2019年10月14日 17時) (レス) id: 94bc02c47a (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！毎晩ですか！ありがたいです〜！これからもゾワゾワ出来るドンさんを提供したいと思っていますので、良ければまた見に来てやって下さいませ〜！！ (2019年7月21日 21時) (レス) id: 5014320719 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - あさひさんの書かれる（特に）ドンさんが大好きです...(*´∀`)多くを語らずとも、行間で心の揺れや状況が伝わってきてゾワゾワします。毎晩更新を楽しみにしてお邪魔しております...どうか無理なく楽しく続けられますよう、一ファンとして応援しております！ (2019年7月21日 0時) (レス) id: c17b8e2d3c (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです…！そうなのです、心の中ではこんな感じの人では？と言うか希望から出来たお話でした！良ければまた見に来てやって下さいませませ〜(^^) (2019年5月22日 18時) (レス) id: 406d7cd103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2017年10月28日 19時
