幽霊船の日常をのぞいていきませんか？

22話 ページ23

鎖は確かに取れたけど枷は足首にくっついたまんま。

そのあたりが急に痛くなった。


『！？いた、い、、！！』



枷の所が赤く光って足首の所を締め付けてる。

骨が折れちゃうのではないかと思うほど痛い…！



『ぁ、、ごめんなさい、、、外してごめんなさい……』

目の奥の方が熱くなって目の前がぼやぼやしてきた。



セ「！！ ちょっと待ってて下さいね。

よいしょ、、これでどうですか？」



センラさんが足首の方を何かいじってくれると急に締め付けられる感覚が無くなった。



『あ、、あり、ありがとう』


セ「どーいたしまして」


自分の尻尾を抱きしめて涙をこらえる。


もう足が無くなるかと思った……



セ「ごめんね。あの鎖、うらたんが作っててな。

無理矢理取ったり壊したりすると捕縛魔法が発動するよう改良されてるんよ」



『うぅ……知ってたらやらなかったのに……… 』


頭と耳の付近を撫でられてだんだん落ち着いてくる。

尻尾が涙でくしゃくしゃになってしまった…





セ「なぁー？Aちゃんって狼とのハーフやろ？

耳も獣耳やし。触られて感じたりしないの？」



『？感じる、とは？ちょっとくすぐったいですけど』



セ「え〜背中むずむずしたりせぇーへん？」



『あんまり分かんないです』





セ「めっちゃ純粋やん！」

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