幽霊船の日常をのぞいていきませんか？

21話 ページ22

浦田さんが出て行くと何にもやることが無くなった。

いわゆる布団、というやつに寝っ転がってみるが落ち着かない。


今までは森の中で黒狼のみんなのもふもふに体全体を包んで寝ていたのだ。

固すぎて困る…



『…これ邪魔やぁ……』


足に着けられた鎖をもって睨みつける。

太さは小指位の細いもの。


頑張れば引きちぎれるのでは…！？


近くにあった丈夫そうな机の脚にいそいそと鎖をひっかけて思いっきり引っ張る。


『かっったい…！この、やろ、、おおっ！！』



自分の体重を全てかけて引っ張る。

普通の女の子じゃダメかもしれないけど、曲がりなりにもハーフなんです。

なめるなよぉぉ！




ドスンっ！



『いたっ。切れた…！』


勢いよく尻餅を着いたけど鎖がぱきっと割れた！！







セ「何かありました？

凄い音がしたんですけど？」





『あ、、センラさん！

見てください！鎖取れたですよ！！』




…………？


報告して良かったのか…？



セ「え、あ、、おめでと？



……ん！？

それうらたんが着けたやつ！？」



『？はい。邪魔だから取った、、


別に逃げるつもりは全然無いですから、、、！！』



セ「それ無理矢理取ったら、、『痛っっ！！！』あかんやつ、、、！」





足首が痛くて立てなくなった。

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