薔薇園の先の魔女集会 (ページ5)

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＃3　自己紹介ページ5

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「ねえ、お姉さんたちは何をやっているの？」

××は何が何だか分からなくなり、問いかけた。

「まァ、貴方の傷の手当てと心配をしている、といったところよォ」

「ああ、そんなところだ。だが、ブロッサム以外は何もしていないがな。」

「あっらァ、ヴァルちゃんってば、この私が心配していないとでも言いたいのかしらァ？」

「そんなこと言ってない。だが、本当に心配していないのなら改名すべきだな」

「はァ？愛の魔女なんて名前が似合うのはこの世で私くらいよォ？」

「まあまあ、お2人とも、喧嘩はよして。手当てが終わったわ。することがないのなら自己紹介でもしましょう？」

黒のローブを纏った魔女とメイド服を着た魔女の喧嘩を全身から草花が生えている魔女が止める。

「ああ、そうだな。俺は戦の魔女だ。まあ…ヴァルとでも呼んでくれ。」

「あんらァ～、ヴァルちゃんの自己紹介は華がないのねェ？いいわァ、あたしが華のある自己紹介ってのを見せてあげるわァ」

「俺はお前に華のある紹介を求めていないのだが…」

ボソッと言うヴァルの声に重ねるように黒のローブを纏った魔女は話しだした。

「さァて、次はあたしの番ねェ！！あたしは愛を愛し、愛に愛される運命を持つ魔女。愛の魔女よォ！！全生物に愛と慈悲を向けて生きているのよォ？気軽にリーベとでも呼んで頂戴ねェ？」

リーベは五月蠅い魔女だ、そう思いながら××は

「ヴァル、リーベ、…貴方は？」

と、全身から草花が生えている魔女に問う。

「私は花の魔女よ。ほら見て。いつでも花を咲かすことができるでしょう？それでこのように呼ばれるようになったの。愛称はブロッサムよ。仲良くしましょう？」

「…よろしく、えーっと、ヴァル、リーベ、ブロッサム…」

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