root*three ページ4
キヨくんは、なかなか帰らない
何か話をするわけでもないのに、近くの椅子に座ってニコニコしてる。
……変な人
決して口から出ることのない言葉はため息となって消える
そのため息も、扉の開く音で消えてしまったのだけど
「ごめんね！Aちゃん！……って、キヨ？」
「私は大丈夫だよ」
「帰るわ。じゃあな」
何がしたかったのかわからないけど、帰ってくれて私の中の気持ちが軽くなる
じゃあね、って繰り返して、キヨくんに手を振る
フジくんは不思議そうにキヨくんを見送ってから、私の前に立った
見下ろされるのは、好きじゃないなぁ。
「で、フジくんはどうさて私を呼び出したの？」
「特に意味は無かったんだけど」
「……、けど？」
「ちょっと、面白いこと思いついちゃった」
誰かに意地悪をする子どものような笑みを浮かべるフジくん
面白いことって、なんだろう
私にとっても、面白いことなのかな
だったら、私は快く乗るんだけど
「ねぇ、Aちゃん」
「なぁに？フジくん」
昼間と全く同じ会話を繰り返す
続きの言葉が予想出来なくて、わくわくしている自分がいる
「俺と、遊ばない？」
彼の思いついた面白いことは、私にとっても面白いことで
それでいて、私をとても苦しめる遊びだったと、今になって思うよ
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いお。(プロフ) - 終わったんですか?続きがあるなら見たいです！ (2017年5月20日 17時) (
レス) id: d741d8fb89 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 面白かったのに変なところで終わっていてとても残念な気持ちになりました。 (2017年4月12日 16時) (レス) id: d2976fb063 (このIDを非表示/違反報告)
いろはす - お、終わった！？ (2016年10月29日 22時) (レス) id: a55a46661a (このIDを非表示/違反報告)
フジさん愛ing@チバマコト - 11話目の、手強いって が、 手強いった になってました、 (2016年1月6日 17時) (レス) id: 844ce240a5 (このIDを非表示/違反報告)
フジさん愛ing@チバマコト - 3話目の、どうして が、どうさて になってました、 (2016年1月6日 16時) (レス) id: 844ce240a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2015年12月30日 0時
