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天才7 ページ8

お弁当を食べ終え、それぞれの席に戻り
空になったお弁当箱を鞄に詰めていると 突然仕事用のスマホが鳴った


「もしもし?どうしたの?」



降『すまない部下の手違いでセキュリティが作動してこちらで操作出来なくなった。
既に風見を向かわせているから 至急来てくれ』



「りょーかい。報酬忘れないでね」



降『あぁ、もちろんだ』



電話を切り、教科書を鞄に詰める
警察庁まで行く時間と、プログラムの解除に2時間以上はかかる

学校には戻れないだろうな



蘭「Aちゃんこのあとお昼休みに校内の案内を…って、どうしたの?」


突然帰る準備をしていた私を見て驚く蘭ちゃんと園子ちゃん


「あーごめん、ちょっと体調悪くなっちゃって。
新しい環境に馴染むの下手だから…もう帰るね。先生にも伝えといて」


そう言ってから教室を出て、下駄箱まで行くと校門の方に見慣れた車が止まっていた



車まで走って行き 乗り込んでからパソコンを開く



風「部下の不始末は上司の責任…貴方に対価を払えず申し訳ありません」


運転席にいるかざみんの横顔をチラッと見ると とても悔しそうな顔をしている



「別に、私が作ったプログラムがしっかり働いてるからそこの事だし、このくらい予想してるよ。
…学校を途中でエスケープするのも、学生にとってはありふれた日常。
対価はきっちり保証してもらってる」



風「ですが…」



「かざみん、私は大丈夫だって。
そろそろメンテナスの時期だったんだから丁度良いよ。報酬貰えるしね」



ニヤリと口角を上げると、かざみんはようやくほっとしたような顔をして、運転に集中する



パソコンに長ったらしい解除コードを打ち込んで行く


警察庁に着いた時、あっちのコンピューターに解除コードを打ち込むのと同時にこちらのUSBにもサポートしてもらうためだ



風「……いつ見ても、何をしているかさっぱり分かりませんね」


赤信号で止まっている間、かざみんがこちらを見て苦笑いをする



「そうかな…結構単純な作業だけど」



風「常人には理解しかねます。
流石は後鳥羽園の…っ!!…すみません、口が滑りました」



かざみんはまたもやバツの悪そうな顔をする


「……良いよ。別に。
あそこで育った事実は変わらないから。
でも…次からは気をつけてね」



キーボードを打つ手を止めて かざみんの事を少し睨む



風「も、申し訳ございません」







あんな地獄の様な場所、2度と思い出したくない

天才8→←天才6(編集済み)



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アトラ - 毎回最後に次更新する曜日を書いてほしいです。スマホを頻繁に見れないので………この小説とても好きです。これからも頑張ってください! (2018年7月19日 20時) (レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - コメント失礼致します。メンテナスではなくメンテナンスの間違いではないですか? (2018年7月14日 23時) (レス) id: 4e4bc357c1 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 私は天才を飼っているのパクリ? (2018年7月13日 23時) (レス) id: 7bb49748f0 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - か、かざ、みん? (2018年7月13日 20時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ふるるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年7月12日 22時) (レス) id: 2abdb9aba5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月10日 18時

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