天才11 ページ12
降「先に風呂入ってくるけど、すぐ出てくるから 待ってろ」
夕飯を食べ終わった零くんは、いつもだったらソファに座ってだらけてる時間なのに
きびきびと動いてお風呂に入る準備をしていた
「いや、ちゃんとあったまってよ」
いつもみたいに軽口を叩いて、零くんがお風呂に入ったのをしっかり確認してから
零くんの部屋のベットに潜る
心臓の鼓動に合わせてズキズキと痛んでくる頭
最初はちょっとだったのに、どんどんと痛みが加速していく
「うﾞっ………はぁ、はぁ……うﾞぁっ…」
ピークを迎え、今までと比べ物にならない様な痛みが襲ってくる
鈍器でずっと頭を叩かれているような
もしくは 頭を2つに引き裂かれているかのような痛み
声にならない声で零くん、零くんと呟く
ベットの上に脱ぎ捨ててあった零くんのシャツ
ちゃんと洗濯カゴに入れなっていつも言ってるのに と、呆れた笑いを零した
シャツを手に取り、親を求める子供みたいにそのシャツを抱きしめて 彼の匂いに縋る
その間もずっと、他のことが考えられないくらい痛みに支配されていた
降「Aお風呂出た……っ！！A！！」
零くんは私の事を見てすぐに発作が出たと分かったらしく
いつもみたいに私の事をそっと抱き上げて彼の心音が聞こえるように抱きしめてくれた
「うﾞぁ…っ…………うﾞぁあ！！！」
優しく動かしてくれたとはいえ、ほんの少しの振動も今の私にとっては鈍器で殴られたみたいに痛い
痛みに耐えられず、悲鳴を上げる
降「……っ…今日、お前も来て分かったと思うけど 新しい部下が増えたんだ。
まだ…あまり仕事には慣れてないけど…いい奴らで………」
零くんが口を開く
これも、私が発作になった時いつもしてくれる事
少しでも気を紛らわすために 今日あったこと、潜入先であったこと、話せる範囲で面白おかしく話してくれる
降「…それでその後 風見の奴、寝不足すぎてこの暑い時期に自販機であったかいおしるこ買ってて…」
悪化するから頭を撫でてもらえない
振動が痛いから 背中をポンポンしてもらえない
けれど 零くんの心音を聞いて、零くんの話す話しを聞いていると段々と落ち着いてくる
そして、いつの間にか眠ってしまっているのだ
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アトラ - 毎回最後に次更新する曜日を書いてほしいです。スマホを頻繁に見れないので………この小説とても好きです。これからも頑張ってください！ (2018年7月19日 20時) (
レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - コメント失礼致します。メンテナスではなくメンテナンスの間違いではないですか？ (2018年7月14日 23時) (レス) id: 4e4bc357c1 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 私は天才を飼っているのパクリ？ (2018年7月13日 23時) (レス) id: 7bb49748f0 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - か、かざ、みん？ (2018年7月13日 20時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ふるるさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年7月12日 22時) (レス) id: 2abdb9aba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2018年7月10日 18時
