朝顔は上を向く

幻聴 ページ10

BlueSide.


ココ最近で、SnowManの人気がありがたいことに上がってきていて。



嬉しさと、もっと頑張ろうっていう気持ちが混在している。



みんなはそれぞれの個性を生かして、レギュラー番組とか活躍していて。



メンバーの出ない日がないくらい引っ張りだこ。



でも…おれは？



いや、仕事がないわけじゃない。でもみんなと比べたとき、テレビの出演数は少ない



…かもしれない。



世間の目に俺はどう写っているの？どう思われているの？



っていう、ただの興味本位だった。ネットで調べたんだ。自分の名前を。



『渡辺翔太』



そしたら、俺のブログに対する返信とか、応援メッセージとか、色々あった。



純粋に嬉しかった。俺ももっと頑張ろ！って気持ちになれた。



そこで止めておけばよかったのに。どうしても目を離せないツイートがあったから。



『最近ほんとSnowMan頑張ってるよね。毎日誰かしら見るし。


相変わらず楽しい感じのYouTubeも見てて元気でるなぁ…


でも、しょっぴーってテレビでないよね。仕事あるのかな？


みんな知名度あげようと頑張ってるけど、ちょっと足引っ張り気味…？』



…まじか。俺って足引っ張ってるように見れるのか。



これ、他の人も思ってたりする…？



そう思った俺はそのツイートにあるコメントからアカウントに移るとそこには



俺へのアンチコメントがあった。



結構心にグサッとくるものがあった。でも、立ち直って前向きに頑張ろう。



そう思ったけど、寝ようとしても頭をよぎって寝れないし、食欲もなくなった。



そして何より、



「メンバーの足を引っ張るな。」



「一人抜けたって誰も悲しまない。」



見たことのあるツイートが俺の頭を支配して、



ついに聞いたことのあるようなないような声で、



俺の心を蝕んでいった。

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