朝顔は上を向く

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BlueSide.



それは突然訪れた。




黃「ここで、翔太と舘さんが〜」




新曲のダンスの振り入れをしているときだった。




「…っ！」




その日は最悪のコンディションだった。




疲れも取れず、眠れない日々。




かれこれ4日は眠れていないだろう。




それに加え、頭痛がひどかった。




薬を飲んで、気を紛らわせていたものの、完全に治まることはなかった。




赤「ねぇ、最近調子悪い？」




クマがひどいからなのか何なのか俺にはよくわからないけれど




白「やっぱりそうだよね！？具合悪そう…」




黒「あ、ほんとだ。大丈夫っすか？」




橙「え！めめ今更すぎひん！？最近あんま喋ってなかったから声も掛けられへんし…」




みんな、俺のこと心配してたんだ。




でも、他の5人は心配しつつもあまり口出ししない。




それは俺が心配されることを嫌っているから。




だとしたら、涼太が言ってきたのは相当やばいってこと…？




いやいや、仮にそうだとしても迷惑かける訳にはいかない。




「いや、平気。なんともないから。」




涼太は引き下がらなかったが、




赤「いや…そういうことじゃなくて…」




緑「…翔太。」




あぁ、なんで忘れてたんだろう。




おれ、こういうの今まであったじゃん。




頭痛。疲労。不眠。苛つき。




俺、6人のSnowManの時診断されたじゃん。




”自律神経失調症”って。




薬、辞めてたわ…




「うるさいな。いいから振り入れやろうぜ。」




しゃがんでからのターンだった。




立ち上がった瞬間、世界が回った。




正面がどこなのかもわからなくなって、気づいたら




床に倒れてた。




赤「翔太！」




最後の声は、俺の名前を呼ぶ涼太の声。

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