朝顔は上を向く

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BlueSide.


とうとうこの日が来てしまった。



目が覚めたら、事務所にいてメンバーに囲まれていた。



その瞬間、俺は悟った。



あぁ、カケルがメンバーの前で暴れたんだろうなぁ…



見られたんだろうなぁ、だから涼太は腕を冷やしてるんだろうなぁ。



マネージャーも顔に傷を負って。俺のせいだっていうのに。



ふと見ると、俺の腕には包帯が巻かれていた。



リスカ、見られたか…



ぎこちなく巻かれた包帯は何故か愛情を感じるものだった。



ﾏﾈ「翔太は、病気なんだ。



解離性同一性障害って言ってね？俗に言う二重人格ってやつ。



ストレスが溜まっちゃって、



翔太自身が壊れそうなときにストレスから守ってくれる人を作り出しちゃったんだ。



カケルっていう名前なんだけど、カケルはストレスから守るために



自分を傷つけたり、相手を傷つけたりしてしまうんだ。



2ヶ月前から精神科で治療も始めてる。



傷を隠したのは俺の意思だし、翔太が傷つけたわけじゃない。



だから、翔太を責めないであげて…。」



話している間、みんな黙って聞いていた。



黒「…しょっぴーは、マネージャーの傷見るの、嫌だった？」



「…うん。気づいたら目の前で怪我してるし、怖かった。



はじめは何がなんだか分からなくて辛かった。



みんながマネージャーの傷を心配してるときも罪悪感に押しつぶされそうだった。」



こんな時、いつだって俺に声をかけるのはあいつだった。



赤「翔太、マネージャー。話してくれてありがとう。



正直、二人がボロボロになるのはこっちも辛いし、隠し事はしないでほしかったな。



でも、話してくれた今、こうして解決策を考えたり治療に向けてみんなで協力できる。



俺たちはSnowManだ。仲間だ。



ふたりとも、今までよく頑張ったね。」



涙が止まらなかった。誰にもわからない苦しみだから、寄り添ってもらえないと思った。



いわば加害者だから。



白「舘さんの言うとおりだよ！僕も手伝うことがあれば協力するからね！」



桃「おれも！なんでも受け止めるから。」



すぐに治るものじゃないこの障害。コントロールも難しいけど、



受け止めてくれる仲間がいる。







ひとりじゃないって最強だ。



fin.
＿＿＿＿＿＿.

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