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木全くんもいなくなり、１つ深呼吸をする。
金曜の夜。
みんなが早く帰りたい日。
私は、黙々と仕事に取り組んでいる。
急ぐ必要の全くない仕事。
来週やれば問題のない仕事。
わざと忙しい空気を出して、他の人に話しかけるなオーラを出して。
必死に感情をなくして、時間を潰してる。
そんな自分に嫌気がさした。
私が今こんなに悲しいのは、自分の気持ちに素直になれない、そんな自分のせいだ。
……。
更に数時間が経った。
フロアも随分静かになった。
木全くんと汐恩、お寿司美味しかったかなぁ。
お寿司のことを考えたら、グゥっとお腹が反応した。
やばい、誰にも聞かれてませんように。
パソコンの電源を落とし、席を立つ。
さて、美味しいものでも買って帰ろうかな。
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作者名：じゃむこ | 作成日時：2022年9月20日 22時
