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「おいおい、八 乙女。
やる気があんならこんな課じゃなくて、元居た部署に戻った方がいいんじゃなーか?
俺は1人の方がよっぽど楽だぜ。」
「…俺を追い出して、1日寝ようとしてる様ですが
そうはいきませんからね」
「チッ!くそガキが」
ブブブッ
内ポケットに入れていた私用スマホのバイブが短く鳴った。
きっと差出人は薮だろう。
こーた仕事が終わったら、いつもの店で待っててくれ!
ビンゴだ。
メッセージを確認すると、返事をしないまま、既読だけを付けてソッと内ポケットに戻す。
そうこうしている内に定時になったのでタイムカードを切り、帰り支度を整えることにした。
「おっ、今日は早いのな。
いつもなら急いでもねぇー仕事をやってから帰んのに」
「…いいでしょ、別に」
「何だよ、女か?女なのか?」
先程まであぐらをかいて寝ていた彼がここぞとばかりに聞いてくる。
そのやる気を少しでも仕事に役立ててくれと心底願う。
「違いますよ、同期と飲むんです。」
「何だよーつまんねぇー奴!」
「つっ…!?」
「ほら、さっさと帰んなぁ〜!」
「っ!?…お先、失礼しますっ!!!!」
勢いよくドアを閉めると、奥から篠崎さんが”ものは優しく扱えよ!”なんて、正論を言ってくるもんだから余計腹が立った。
そして、薄暗い渡り廊下を抜け出し、いつもの店へと赴いた。
【居酒屋 JUMP】
「遅くなってごめん!」
「いいよ、とりあえず生でいいか?」
「あぁ」
俺が店に到着後、薮が30分遅れて店に到着した。
最近は晩酌する機会も減ったため、久しぶりのアルコールに少し気分が高まっていた所だった。
「いや〜参ったわ。
自供したのは良いけど、供述を二転三転しやがって…」
「おつかれさん」
「じゃあ、とりあえず…」
「「カンパイ!」」
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あーこん(プロフ) - chamu_yaoさん» 私の不注意のせいです…ご心配頂き、ありがとうございます! でも皆様のおかげで着実に上がってきているので、完結するまでにはもっと高評価になっていますように…>< これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月8日 1時) (レス) id: 9b77d17c72 (このIDを非表示/違反報告)
あーこん(プロフ) - chamu_yaoさん» コメント頂きまして、ありがとうございます!繊細で脆くて…そんな2人の葛藤を書きたくて、今回はひかやまに決めました! 低評価なのは、いたずらではなく、初投稿の際にオリジナルフラグをうっかり外し忘れており…このような形に。 (2019年1月8日 1時) (レス) id: 9b77d17c72 (このIDを非表示/違反報告)
あーこん(プロフ) - Leafさん» コメント頂きまして、ありがとうございます!その言葉が励みになってます。これから鬱な展開になっていくと思いますが、変わらず応援して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします^ ^ (2019年1月8日 1時) (レス) id: 9b77d17c72 (このIDを非表示/違反報告)
chamu_yao(プロフ) - 悪戯でしたらとても許せません( ´・ω・`)私はこの小説が大好きです。あーこさん頑張ってください!これからも応援しています!!(*´▽`*) (2019年1月6日 21時) (レス) id: dc7fcc81f5 (このIDを非表示/違反報告)
chamu_yao(プロフ) - あーこさんの作品いつも楽しみにさせてもらってます。ひかやま...すき.......と思いながら読んでます。闇のある感じとても素敵です(?)何故こんなにも低評価が押されてるのでしょうか?票とお気に入り追加のあれがおかしい気がします(~_~;)誰かの悪戯なのでしょうか、 (2019年1月6日 21時) (レス) id: dc7fcc81f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーこん | 作成日時:2019年1月4日 1時