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私は1年間、必死に数学を頑張った。
テスト前1週間には、朝早くに行き、
先生がいる日は昼休み、
放課後も1時間以上つきっきりで教えてもらった。
二宮「お前さ、７時にくるっつったじゃん。
俺待ってたのに。」
「昨日何でこなかったの？
来るかと思ってたから、あれ？ってなったわ。」
たまに寝坊したり、たまたま来れなかった時に言われた言葉。
二宮先生はどれだけ私を好きにさせるのだろう。と思った。
期末テストが近づいたある日。
A「二宮先生！テストの点数よかったら、なんかくださいっ！」
二宮「えー？
……わかったよ。じゃあ95点とったら考えておきましょう。」
A「えー？？せめて80点…」
二宮「いや、95点。」
A「じゃあ90点…」
二宮「ん、わかった。90点ね？ﾆﾔ」
A(ん…？はめられた？！)
二宮「なにがいー？
自販機で買ってあげますから。」
A「じゃあ抹茶オレがいいです！」
二宮「はいはい。」
A「約束ですよ……？」
二宮「わかってんよ。」
それから数日後テストが行われた……
そしてテストが返ってきて、次の朝。
A「二宮先生！私、とりましたよ！92点！」
二宮「よく頑張ったな、ほんと。」
A「じゃあ……！！」
二宮「ほら。」
トンッと置かれたのは約束してたものだった。
A「二宮先生、覚えてくれてたんですか！」
二宮「ん？当たり前じゃん。」
そうやって微笑みもせず、冷静な顔をしているのも好き。大好き。
当時の私は…
少しでもいいから二宮先生との距離を縮めたい。
少しでもいいから二宮先生の視界に入っていたい。
二宮先生の"んふふ"と笑うクシャっとした笑顔にやられてしまう。
めっちゃキュンってなる。
久しぶりだった。こんな気持ちになるのは…
二宮「そういえば、お前大学の勉強大丈夫なの？
Aのことだからサボってんじゃないかなぁって思ってた。」
A「ちゃんとやってますよ！
二宮先生のおかげで入れたようなもんなんですから…」
二宮「ん？」
A「あ、いや、別に変な意味じゃないんですけど…」
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作者名：mii | 作成日時：2015年4月27日 16時
