君と僕。 〜僕らとあの子〜 part3

８はち　旅の恥は掻き捨て２ ページ20

そのまさかだった。
店を出てすぐ見つけた要はきれいなお姉さん２人に逆ナンされていた。
面白がりながら影から見守る彼ら。
写真を撮るものお忘れなく。
助けにはいかず、笑いながら要を見守っていると、しびれを切らした春が警察を呼ぼうとする。
千鶴が春を抑える中、「しょうがないなー」と呟き立ち上がる祐希。

祐希「塚原はん。何してはりますのー？」

カランコロンと下駄を鳴らし、要とお姉さんのとこへ歩んでいく。
祐希の姿を見た要はかたまり、２人の様子を見たお姉さんたちも同じくかたまってしまった。
舞子姿の祐希が登場したことで、なんとか逆ナンを退けた要。
だが、御立腹。
バシンと祐希を殴る。

祐希「いったー。何、心細くて子犬みたいにぷるぷるふるえてたくせに。」

要「ふるえるわ。女装した知り合いに助けられたら、情けなくて。」

千鶴「か〜なめっち〜。だーいじょーぶ 要「てめえらも今さら出てきてんじゃねー！！！」」

次は千鶴の頭をパシンと殴る。
A、悠太、春に関しては全くの無傷。
たんこぶが出来ている2人とのこの差である。
日ごろの行いか？

いつまでもむくれている要に、文句をつける祐希と千鶴だが、要はスタスタと歩いていってしまう。
しまいには、

千鶴「いいじゃん、いいじゃん。逆ナンなんて男の勲章じゃん。」

と千鶴が要の背中を肘でグリグリと押したり、指でプスプスと刺すもんだから、

要「お前いいかげん黙んねえと頭の上の勲章もう一個ふやすぞ。」

と怒られる始末。
そのやり取りを見て春があんなのは勲章ではない、と慌てふためいている。
そんな春には母親の称号をあげよう、と悠太。
千鶴が戻ってきて、なんだかいつもの感じになってきた。

そんな彼らだが、また一波乱か？

千鶴の首に残っていたおしろいをとるため、カバンからハンカチを取り出す春。
コツンとケータイが落ちるも、それに気づかず、おしろいとりに奮闘する。
そんな彼に

「ケータイ、おとされましたよ。」

声をかける女性が・・・

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