君と僕。 〜僕らとあの子〜

ご　＊桃と羊＊ ページ6

Aが戻って来て早１週間
学校にもだいぶ慣れてきた頃

現在、昼休み
天気は快晴
絶好の勉強日和である

あ『うむぅ。』

悠太「A、どうした？そんなに難しい顔して。」

あ『今、数学やってるんだけど難しくてね。』

要「なんだ、なんだ。学年トップのオレに見せてみろ。」

千鶴「キャー、要っち〜。いいとこ見せようとしてる〜。」

要「してねえよ！」

あ『はい。』

そう言って見せたものは、高校生が解くものとは思えない問題だった。

春「こんなの習いましたっけ？」

あ『お兄ちゃんの課題だもん。習ってないよ。』

祐希「へー、あの人まだやらせてんだー。」

悠太「オレはやらないよ。」

目で訴える祐希に対してバッサリと切る悠太。

そんな時

ガチャ キィー

？「春ちゃん、いる〜？」

誰かが扉を開いた。

千鶴「うっ、メリー。」

春「あ、茉咲ちゃん。どうしましたか？」

茉咲「春ちゃん！えっとね、またわかんないとこあったから教えてもらおうと思って。」

あ『このかわいい子誰？春の彼女？それとも千鶴？』

茉咲「そ、そんなんじゃないわよ。」

春「佐藤茉咲ちゃんです。ボクたちの一個下なんですよ。茉咲ちゃん。桃山Aちゃんです。悠太くんと祐希くんの親戚なんですよ。」

あ『どうも。よろしくね、茉咲ちゃん。』

茉咲「よろしく。」

・

・

・

緩やかに時は流れる。

・

・

・

キーンコーンカーンコーン

春「あ、もうこんな時間ですか。茉咲ちゃん、大丈夫ですか？」

茉咲「うん。ありがと、春ちゃん。」

−−−−−

パタパタ

あ『ま〜さっきちゃ〜ん！』

茉咲「Aちゃん？」

あ『君、春のこと好きでしょ？』

茉咲「え、あの、その。」

わたわたと慌てている。
その様子がなんともかわいらしい。

あ『やっぱり。あ、授業だね。行こうか。』

テクテク

茉咲「ワタシ、ここだから。」

あ『そうなの？じゃあ、またね。』

ぼそ

あ『春、頑張って。』

茉咲「え///」

あ『じゃあね〜。』

茉咲「う、うん。」

あ(かっわいいなぁ。恋か〜。)


ワタシたちの恋は始まったばかり
まだまだヒヨコ


廻る、廻る


ワタシたちの恋心

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