未定 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:39 hit、合計:64,485 hit

初仕事ページ5

・
・
・
・
グループ初仕事は雑誌の撮影だった。

福「うわっ！衣装めっちゃオシャレやん！」

グループ結成を大々的に宣伝するためもあって、用意されていた黒が基調のシックな衣装は、自分たちには豪華なものに感じられた。

正「なんかグループになったって実感湧きますよね」

佐「ついにこんな豪華な衣装を着て撮影できる日が来るとは」

マネ「みんなテンション高いなぁ笑メイクするからはよ着替えてや」

騒ぎながらみんなそれぞれの衣装に着替え始めたが、自分は手に持った衣装をただ眺めることしかできないでいた。

ショート丈のスカート

甘かった。ジャニーズ唯一の女の子を売りにするんやから、衣装が女の子らしいのになるのは分かってたはずやのに。

自分は今まで、女の子らしい格好をするのに抵抗があり、中学校卒業以来スカートなんて1度も履いていなかった。

末「A、どないしたん？」

「え、あっ、なんでもないです！ちょっと感激し過ぎて、、」

リ「はよ着替えや？笑」

「はい、すみません笑」

だめや、みんなに迷惑だけはかけられへん。

なんとか着替えを済ませ、平静を装いメイクに向かったが、そこで事件は起きた。

メイクがまだの正門くん、晶哉、自分以外の3人はは、スタジオで個人撮影を始めていた。

「はい、Aちゃんおっけいです」

ゆっくり目を開けて、鏡に映る、生まれて初めてメイクをした自分の顔を見た途端、

女の子の格好をした自分が、女の子の顔をした自分が気持ち悪い、、

そんな感情が湧き上がり、みるみるうちに呼吸が上手くできなくなった。

正「Aちゃん！？Aちゃん大丈夫！？」

佐「A！？」

心配した2人が駆け寄ってくる。

マネ「過呼吸や、A、ゆっくり深呼吸しよか」

マネージャーさんの落ち着いた対応のおかげで、しばらくすると呼吸も落ち着いてきた。

正門くんは、他のメンバーやスタッフさんに撮影の一時中断を伝えに行ってくれていた。

その間も晶哉はずっと自分の背中をさすってくれていた。